「韓国で投票率を高める一番効果的な方法は『投票ロト(宝くじ)』だ。投票を行った人に一連番号が書かれた証明書を配布し、それを夕方に抽選するのだ」
昨年4月7日、JTBC「ソル戦」に出演した作家のユ・シミン氏の「投票ロト」発言が現実となった。第19代大統領選挙を控えて、あるスタートアップ開発者が投票を促すための「国民投票ロト」(voteforkorea.org)サービスを開始した。開発者らはホームページに「『国民投票ロト』は有権者たちに投票参加を促すためのキャンペーン」だと紹介し、「投票後、撮った投票参加記念写真で応募すれば、抽選により投票激励金“最大500万ウォン(約48万円)”をプレゼントする」と提案した。結果は、大統領選挙投票当日の5月9日夜9時に確認できる。抽選の過程は、フェイスブックのライブ放送で生中継される。
参加方法は簡単だ。参加を希望する有権者は、在外国民投票が始まる今月25日から大統領選挙当日の5月9日まで投票所に行って投票に参加した後、手のひらなどに押された投票印とメールアドレスが確認できるよう、投票したことを証明する写真を撮影する。それから国民投票ページにアクセスし、カカオトークの本人認証を受けて、写真と携帯電話番号を登録して応募すればよい。ただし、特定候補を暗示する写真と投票用紙を直接撮影した写真は、当選対象から除外される。
当選金は国民投票ロトの趣旨に賛成する市民による後援金のなかから支給される。開発者たちは「後援金のうち、サーバ費やドメイン購入費用など運営費を除いた残りの金額が全部当選金として使用される」と明らかにした。
選挙法違反の恐れについて、開発者たちは「中央選挙管理委員会に政治関係法について問い合わせた結果、『国民投票ロトサービスは投票奨励サービスと解釈できるため、選挙法に違反しない』という回答を受けた」と話した。