原文入力:2009-08-16午後11:05:12
[イ大統領‘8・15慶祝辞’]選挙制度改編
大統領府‘地域別比例・惜敗率制度’議論
‘地域主義克服’の必要性は与野党共感
中・大選挙区制 政治的利害関係 分かれる
シン・スングン記者,パク・チャンシク記者
←イ・ミョンバク大統領が15日ソウル,世宗路の世宗文化会館大劇場で開かれた第64周年光復節記念式で祝辞をしている。 大統領府カメラマン団
大統領府は16日イ・ミョンバク大統領が光復節慶祝辞で地域主義解消方案として提示した‘選挙制度改編’の具体的方案について「地域別比例代表制や惜敗率制度がまず可能だろう」と話した。
大統領府高位関係者はこの日「現行国会議員小選挙区制(1つの地方区で1人の国会議員を選ぶ制度)を中・大選挙区制(1地方区で2~5人を選ぶ制度)に変える問題は、政界で論難になる可能性が高いので直ちにできることからしていくことが重要だ」として、このように明らかにした。大統領府が地方区改編よりは比例代表制改編に重きを置いているという話だ。
ひとまず与党は積極的な支援意思を明らかにし野党も原則的な賛成意見を現わした。パク・ヒテ代表は記者懇談会を開き「9月の定期国会までに具体案を用意する」としてこれのために与野党代表会談を提案した。ハンナラ党主流の親イ・ミョンバク系も積極的だ。チャン・クァングン事務総長は<ハンギョレ>と行った電話通話で「相手地域で象徴的水準の院内進出が可能な方案を探せば良い」と話した。
だがハンナラ党の中ですら現実性と効果に疑問を提起する声が出てきている。選挙区制を改編する場合、民主党は嶺南圏に拠点を確保できる反面、ハンナラ党は湖南で民主労働党や無所属に押されるという分析のためだ。親パク系のある核心議員は「政界自らが決断しなければならない選挙区制改編問題を、大統領が提起したことは政治的憶測と誤解を呼び起こし議論をわい曲させかねない」として「誤った身の振り方」と批判した。他の首都圏親パク系議員は「大統領府が地域別比例代表制を念頭に置いているというが、中・大選挙区制を避けてどうして地域主義打破が可能なのか」と話した。
民主党は選挙制度改編自体に対しては期待感を表わしている。国民の政府,参加政府以来、地域葛藤解消を名分に一貫して要求してきた事項を現与党が持ち出したためだ。ウ・サンホ民主党スポークスマンは「具体性が欠如しているので政府・与党が具体案を出してくれば代案を提示する」として「特定地域を特定政党が総ざらいする今の小選挙区制構造では地域主義の克服が難しい」と話した。議論の範囲を比例代表制改編に限定せず、中・大選挙区制の導入など根本処方に出ろということだ。
民主党はその一方で、大統領府のこういう提案が積極的な実践意志を伴わない‘局面転換用’である可能性に対して警戒感を現わした。言論関連法強行処理に反発し野党が場外闘争に出た状況を打開しようとする、局面転換用攻勢ではないのかという疑問だ。パク・ジュソン最高委員は「イ・ミョンバク大統領が刷新意志もなく選挙区制改編を提起したことは局面転換用に過ぎない」と低評価をした。チョン・ビョンホン戦略企画委員長も「政府・与党がこの間の一方的な国政運用基調を変えるという前提が先行してこそ議論を始めることができる」として真正性に疑問を提起した。民主党はパク・ヒテ ハンナラ党代表が提案した与野党代表会談に対しても否定的気流が強い。
シン・スングン,ファン・ジュンボム記者skshin@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/371488.html 訳J.S