本文に移動

韓国 じっとしている間に…中国‘北韓観光’主導

原文入力:2009-08-14午後07:13:49
平壌・清津・羅津など目的地 多様
丹東~新義州コースには‘月 2千人’

ユ・ガンムン記者

←13日北韓と接している中国延辺朝鮮族自治州図們に図們江観光埠頭という看板が掲げられている。最近、図們等を通じて北韓を観光する中国人が増加している。

13日午後、中国延辺朝鮮族自治州図們。駅付近の旅行会社に入ると北韓観光商品を紹介する案内文が大きく貼られている。平壌はもちろん,清津,羅津,七宝山など目的地も多彩だ。短いものは1日、長いものだと5日まで北韓を見て回ることができる。旅行会社職員は「月に1回程度、団体旅行客が北韓を訪ねる」として「北韓観光に対する中国人の関心が高い」と話した。

北韓観光の主導権が中国へ渡っている。昨年7月、金剛山観光客襲撃事件以後、韓国の北韓観光は厳しい霜に当たったが、中国では北韓観光熱気が着実に熱くなっている。去る4月からは北韓と接する丹東と図們,安図から国境観光が許可され、平壌と上海をつなぐ直航便も推進されるなど北韓へ行く道もはるかに広くなった。

中国人たちの北韓観光は北韓核実験という悪材料にも途切れなかった。去る5月と6月には上海で初めて募集した観光団が瀋陽を経て北韓に入った。これらは瀋陽で一日泊まり、携帯電話とビデオカメラは持って行けない不便さに耐えた。旅行団を募集した‘上海クム旅’関係者は「観光客たちはカーテンで隠された国を見られるということに全くケチでなかった」と話した。

丹東と図們,安図で行われている国境観光は北韓へ行く近道だ。この道を利用すれば中国人たちは旅券やビザがなくとも北韓国を見て回ることができる。丹東と新義州をつなぐ一日観光コースは毎月2000人程度が訪れていると知られた。安図からは北韓に入る唯一の陸路であるサンモク峰を通じて三池淵など北韓側白頭山を見物する観光商品が売れている。図們は北韓,咸鏡北道のナミャンと清津,七宝山をつなぐ観光鉄道まで開通する計画だ。

中国人旅行客が増えるにつれ北韓もこれらを誘致することに力を注いでいる。北韓の高麗航空は平壌と上海を往来する直航路線を新設する計画だ。北韓国家観光総局責任者は最近中国メディアとのインタビューですでに両国間にこのために協力が進行されていると話した。高麗航空は平壌と杭州,平壌と青島を往来する特別チャーター機運航も検討していると伝えられた。高麗航空は現在、北京と瀋陽だけに平壌と連結する定期路線を運行している。

平壌を訪問する外国人のための新しい観光商品も次から次へと開発されている。北京で外国人観光客を募集する高麗観光は最近外国人が大同江で水上ボートを楽しむことができる商品を出した。米国人や中国人が船に乗り大同江を遊覧する時代がきたのだ。北韓は2005年から毎年開くマスゲーム‘アリラン’へも外国人観光客のための要素を強化していると知られた。

北韓を見て回る中国人たちの満足度は比較的高い。上海で発行される<新聞晨報>は最近、中国人観光客たちの北韓体験記を紹介し、これらが公演会場の前席に自分たちを座らせる北韓住民たちの親切に有り難みを感じ俳優たちの華麗な公演に我を忘れたと伝えた。商品を買うように強要する中国旅行会社の悪い習慣を北韓では見られなかったという称賛も付け加えた。

中国人たちの北韓観光に対する関心は鴨緑江と豆満江境界地帯を訪れる中国人団体観光客が増えていることにも伺うことができる。この日午後、図們の豆満江沿岸では北韓を見渡そうとする中国人が列をなしていた。ハルビンから来たというクォジェンミン(40)は「韓国は仕事で何回も行ったが、北韓はまだ行っていなかった」として「北韓観光もおもしろいようだ」と話した。ある観光案内員は「上半期に図們を訪問した観光客が10万人に肉迫する」として「これらは大部分、川の向こう側の北韓を見に来る人々」と話した。

図們/ユ・ガンムン特派員

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/371257.html 訳J.S