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釜山、旅行者の荷物を宿まで運送サービス開始

登録:2017-02-21 00:03 修正:2017-02-21 07:54
「アジェチムチョム(おじさん荷物ちょっと)」 キャリーバッグを宿まで 
海雲台区が来月31日からサービス開始一日一回、釜山駅~宿舎まで 
反応良ければ来年運営拡大も
釜山駅内部の様子//ハンギョレ新聞社

 旅行者にとって携帯品などを入れた“キャリーバッグ”(荷物カバン)は悩みの種だ。バス、地下鉄、タクシーに乗って宿にキャリーバッグを持って行き、預けてから見物しようとすれば、わずらわしくて時間も浪費される。有名ホテルの場合には、駅や空港などに到着すれば荷物を宿まで運ぶピックアップ・サービスもあるが、そうしたサービスのない宿の場合には、キャリーバッグを駅や空港の荷物預かり所に手数料を払って預け、宿に行く時に再び訪れなければならない。多くの旅行者はキャリーバッグの運搬で浪費される時間と費用負担のために、しかたなく直接キャリーバッグを引っ張って行く。

 こうした旅行者の不便を減らすために、釜山市海雲台区(ヘウンデグ)がキャリーバッグを釜山駅から宿まで、または宿舎から釜山駅まで配達する旅行者荷物移動サービス「アジェ・チム・チョム(アジェはおじさん、チムは荷物、チョムはちょっと)」を来月31日から始める。このサービスは昨年5月に海雲台区の宿泊業者などにより作られた「ゲストハウス・ネットワーク」が提案した。海雲台区は昨年12月、釜山市が主催した観光サービス優秀施策コンペに参加して最優秀賞を受けた。

 海雲台区は今月中に協同組合アイエムと協約を締結する予定だ。事業費1億ウォン(約1千万円)のうち、3000万ウォンは海雲台区が、7000万ウォンは協同組合アイエムがそれぞれ負担する。海雲台区は今年、荷物運搬用車両を一日一回運営してみて、顧客の反応が良ければ来年には海雲台から釜山駅・金海空港・沿岸ターミナルを往復する荷物運搬車両を一日二回運営する計画だ。

 荷物の預かり所は京釜高速鉄道釜山駅前の釜山都市鉄道1号線地下商店街25号にできる。釜山駅に着いた旅行者は徒歩5分のこちらに午前10時~午後4時にキャリーバッグを預け、すぐに観光を楽しむことができる。荷物預かり所の職員2人は、キャリーバッグを午後4時30分に車に載せ、海雲台区の旅行者宿のフロントを巡り午後8時までに預ける。旅行者は午後8時以後に各宿舎のフロントでキャリーバッグを引き取り部屋に持って行くことができる。

 海雲台を発つ時は昼の12時~午後1時30分に荷物預かり所の職員が各宿を巡ってキャリーバッグを収集し、午後3時30分までに釜山駅前の荷物預かり所に置く。旅行者は午後8時までにキャリアを引き取り高速鉄道に乗れば良い。

 このサービスは釜山を訪れる旅行者が多い土日と公休日に限って運営される。本来の利用料は8000ウォン(約800円)だが、今年は7000ウォンに割り引かれる。

 海雲台区観光文化課の関係者は「釜山駅から海雲台までのタクシー料金が1万5000ウォン(約1500円)程度であることを考慮して利用料を策定した。荷物を宿舎に預けるためにかかる時間まで考慮すれば安上がり」と説明した。

キム・グァンス記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/783362.html 韓国語原文入力:2017-02-20 20:29
訳J.S(1378字)

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