本文に移動

「再び100万ろうそくの力を」…退陣行動、2月非常時局宣言

登録:2017-02-09 23:49 修正:2017-02-10 07:10
大統領側の弾劾引き延ばし作戦・保守勢力の反撃の本格化に対抗し 
11日「15度目のろうそく」含む今月3回の全国規模の集会を計画 
朴槿恵政権退陣のための非常国民行動の関係者らが今月9日午前、ソウル鍾路区齋洞の憲法裁判所前で記者会見を開き、憲法裁の迅速な弾劾を促している=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾引き延ばし作戦と保守・極右勢力の反撃が露骨化している中、週末ろうそく集会の主催側が「2月ろうそく非常時局」を宣言した。市民に向けて、今週末再び“100万ろうそく”の力を示してほしいと訴えた。

 「朴槿恵政権退陣のための非常国民行動」(退陣行動)は9日午前、ソウル鍾路区(チョンノグ)憲法裁判所前で記者会見を開き、「11日、朴大統領に対する迅速な弾劾審判を求めて特検の延長を要求する第15回汎国民行動の日(集会)を開く」と発表した。また、退陣行動は今月3回にわたる週末ろうそく集会を全国規模の集会として開催することを目指し、市民たちの参加を呼び掛ける計画だ。

 同日、「2月ろうそく非常時局」を宣言した退陣行動は「朴槿恵・セヌリ党と庇護勢力が反撃を狙う今、何より重要なのが、朴大統領の犯罪を余すところなく明らかにしていくことだ」として「憲法裁判所の弾劾引き延ばしを防ぎ、特検延長と朴大統領拘束のためには、国民の力が必要な時だと判断し、15回目の集会から再び大規模の集会として展開する計画だ」と明らかにした。彼らは「100万人の市民が光化門(クァンファムン)広場に雲集した昨年11月の集会のように、今回も多くの国民がもう一度ろうそくを再現していただきたい」と集会への参加を呼び掛けた。昨年12月、朴大統領に対する弾劾案が可決されて以来、主催側が「100万ろうそく」に言及し、参加を呼び掛けたのは初めてだ。それだけ、進展が見られない弾劾審判と特検の延長が急務だと判断したのだ。

 今回の週末のろうそく集会は11日午後3時、憲法裁の前で「弾劾を求める市民大会」の事前集会から始まり、午後9時に行進で終了する。同日が小正月であることから、退陣行動は悪霊払いの意味を込めて、本集会で消灯行事の際に満月風船を飛ばし、朴大統領の退陣を祈るパフォーマンスを行うことにした。本集会にはバンドの「ホットポテト」が舞台に上がる。

 大統領府と憲法裁判所、首相公館などに分けて行進したこれまでの集会とは異なり、2回に分けて(行進を)展開する。朴槿恵大統領と黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行を圧迫するという趣旨で、先に大統領府を包囲した後、栗谷路(ユルゴンノ)で合流し、憲法裁判所の方面に行進する計画だ。

 退陣行動の財閥拘束特別委員会は、集会前日の金曜日午後3時から“1泊2日”行進も行う。「非正規雇用や整理解雇、労組弾圧のない世の中を作る1泊2日大行進」と名付けられたこの行進で、参加者たちは江南区(カンナムグ)大峙洞(テチドン)の特検事務所を出発し、汝矣島(ヨイド)の国会、光化門広場を経て大統領府まで約16キロメートルを歩く。彼らは「サムスン電子のイ・ジェヨン副会長の拘束令状が棄却されたのに続き、チョン・モング、チェ・テウォン、辛東彬(<シン・ドンビン>重光昭夫)など財閥総帥らがまた免罪符をもらう可能性が高くなった」として「政経癒着と財閥体制を終わらせなければならない」と主張した。

パク・スジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/782018.html 韓国語原文入力:2017-02-09 17:26
訳H.J(1584字)

関連記事