登録 : 2017.01.12 23:32 修正 : 2017.01.13 12:12

 「退屈で死にそうです。テレビを見てただ横になっています。水曜礼拝にでも行こうかと思ったけれど、また具合が悪くて…。具合が悪いと一人で薬を飲んで我慢します 」

ソウル一人世帯の女性の生活実態//ハンギョレ新聞社
 ソウル江南区(カンナムグ)に住むJさん(71)の11日の日課は単調だった。朝起きて、魚の煮物とほうれん草のナムルのおかずでご飯を食べ、銀行で各種支払いをした後、眼科や内科の病院に行ってきた。徐々に進行している白内障の検査を受け、目のアレルギーを治療した。足が腫れて尿検査と血液検査、心電図検査を受けたが、結果は数日後に出る。歩行に不自由はなく病院は一人で行くことはできるが、行ってきてからは元気を失い午後はずっと横になっていた。

 Jさんは40年ほど前に離婚してからはずっと一人で暮らしている。神経安定剤を手放せない。息子と娘は夫が育て、今もそれほど往き来はない。もちろん一人で暮らしているので「自由で時間が多く」良い時もある。だがほとんどは寂しい。

 Jさんを慰めるものは、父親から譲り受けた遺産だ。十数年前に買った家一軒だ。職場に通ったことのないJさんは、国民年金17万ウォン(約1万6千円)と高齢者年金21万ウォン(約2万円)を毎月もらっている。

 統計庁の調査によると、2015年基準で死別・離婚・非婚などの理由でソウルで一人で暮らす60歳以上の女性一人世帯は17万3524人だ。60~80歳代(6080)の男女一人世帯24万8381人の69.9%であり、男性より女性が2倍以上多い。2015年度の人口総調査によると、彼らの84%にあたる11万9754人が未就業状態だ。昨年12月、ソウル市女性家族財団がソウル市の60~80歳代の女性一人世帯600人を調査して出した報告書「ソウル一人世帯の女性の人生の研究:6080の生活実態および政策支援策」によると、自宅所有者が70%、賃貸居住者が23%だった。相対的に住居の不安はない世代だ。同時に勤労所得がなく、年金や家族の支援で生活しているために寂しさや情緒的なケアの支援がなく、時間の活用に困難を感じるケースが少なくなかった。

 6080女性一人世帯のうち、健康な女性世帯主の時間を活用できるようにすべきだという主張が提起されている。相対的に男性高齢者より独立的で、地域社会に適応できる女性高齢者だが、国家レベルの政策は障害があったり低所得層が優先であったため、今まではそのような女性高齢者に向けた支援政策は議論されてこなかった。社会貢献型の働き口とケアサービスを含め、健康な女性高齢者の社会参加を増やす案を考えるべきだという指摘だ。韓国保健社会研究院のチョン・ギョンヒ先任研究委員は「主に地域社会で活動する女性高齢者のためにさまざまな公共福祉サービスが提供されるべきだが、次上位階層(生活保護対象のすぐ上の層で潜在的貧困層)以上の女性の高齢者を対象とする話相手ケア、病院の付き添い、おかず配達のようなサービスは民間領域でも利用できるものがない」と話した。

 高齢者のための働き口拡大は基本だ。食事コミュニティ、縫い物サークルのように、高齢者たちの自助グループを作るように支援することもできる。人生を省察することのできる人文学プログラムを作り、人生の目標を新たに立てるよう応援することもできる。ソウル市女性家族財団のキム・ヨンジョン責任研究委員は「60代以上は自分の人生を振り返るにはあまりに忙しく暮らした。自分は誰なのかを振り返り、余暇を活用するのも良い」と提案した。

 保健所や公共医療院が協力し、慢性疾患を管理するよう教育プログラムを作ったり、応急状況が発生した場合に連絡をして病院への付き添いができるシステムを作ることも必要だ。韓国女性政策研究院のキム・ヨンラン研究委員は「福祉館や自治体でプログラムを作る時、高齢者を対象としてのみ考えずに、高齢者が何を望んでいるかというプロセスから参加できるようにすることが重要だ」と助言した。

チェ・ウリ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2017-01-12 22:14
http://www.hani.co.kr/arti/society/area/778530.html 訳M.C(1756字)

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