登録 : 2016.12.29 00:48 修正 : 2016.12.29 07:34

福祉部の高位公務員たちも処罰を検討 
サムスン合併賛成の不当な指示に 
チョ・ナムグォン、イ・テハンなど異議なく従い 
「上層部の指示をどうして拒否できようか」 
官僚社会の行動も一罰百戒することに

緊急逮捕されたムン・ヒョンピョ国民年金公団理事長(元保健福祉部長官)が28日午前、調査を受けるためにソウル大峙洞のパク・ヨンス特検チーム事務室に到着して護送車から降りている。ムン理事長は前日特検の調査を受け、同日未明に緊急逮捕された=キム・チョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社
 パク・ヨンス特別検察官チームが「魂なき公務員」に対する処罰の意志を明確にしている。サムスン経営権承継を助けるために、国民の老後資金として使われなければならない国民年金数千億ウォンが虚空に消えた背景には、これまで「上層部の指示をどうして拒否できようか」という公務員の論理を盾にしてきた官僚たちの「幽体離脱罪」があるという判断からだ。大統領府参謀など「オゴン」(たまたま公務員)たちの犯罪だけでなく、彼らの違法な指示を積極的に履行した各省庁の「ヌルゴン」(職業公務員)たちも、今回の機会に一罰百戒する必要があるということだ。

 特検チームは28日、昨年7月に国民年金公団がサムスン物産・第一毛織合併に賛成するように指示したムン・ヒョンピョ当時保険福祉部長官(現国民年金公団理事長)の逮捕状を請求する方針を決め、当時指示・報告ラインにいた保健福祉部の高位公務員らも職権乱用の容疑を適用して処罰する案を積極的に検討している。当時チョ・ナムクォン年金政策局長(現保健福祉部福祉政策官)、イ・テハン人口政策室長(退職)などが対象だ。

 昨年、国民年金公団基金運用本部はサムスンの合併に対する賛否を「独自の投資委員会」で決定する案と外部の専門家らで構成された「議決権行使専門委員会」に委譲して決定する案の長所・短所をすべて検討していた。基金運用本部は合併賛成の決定(7月10日)のわずか半月前に審査したSKグループの合併の件は議決権行使専門委員会が判断するようにしたが、「合併の比率がSKの株主たちに不利だ」として反対している。しかし保健福祉部は、サムスン合併の件についてのみ特に「基金運用本部独自で判断できる専門性があるのに、あえて外部に委託する理由があるのか」と圧迫し、結局国民年金の莫大な損失につながった。

 チョ・ナムグォン福祉政策官は、国政監査などで合併賛成の過程で浮上した各種の疑惑をすべて否定している。しかし、実際に特検事務室に呼ばれて調査を受けることになると、上層部から合併賛成の圧迫と指示があり、それにそのまま従ったと認めたという。特検チーム内部では「末端職員でもなく責任ある地位にいる高官らが『上からの指示だからどうしようもない』という態度だ。呆れる」という反応が出ている。

 これまで「魂なき公務員」たちは、最高権力者とその側近らの権力乱用の「道具」であり「前衛」だった。李明博(イ・ミョンバク)政権で国務総理室の公職倫理支援官室が全面的に行った民間人査察が代表的だ。大統領選挙の世論操作の指示に無批判で従った国家情報院や軍サイバー司令部の職員、これを捜査する検察に外圧を加えた検察指揮部、文化芸術界の関係者たちを思想検証するブラックリストを作成・実行した文化体育観光部の公務員たちも同じだ。

 このような事件が発生するたびに、官庁街に広がる「同情論」に対する警告も出ている。特検チーム関係者は「魂を売り渡し、その見返りに出世しようとする公務員らを今回の機会に必ず処罰しなければならない。魂を売り渡すこと自体が甚だしい犯罪ということを悟らなければならない」と述べた。不当な指示を受けながらも、これといった異議も提起せずに従い、昇進など各種の特典を受ける彼らを断罪してこそ、今後こうしたことが再発しないということだ。サムスン系列会社の合併を実現させたムン前長官は、MERSの対応に失敗した責任を負って長官から更迭されたが、その後国民年金公団理事長として華麗に復帰した。実務を担当したチェ・ホンソク当時国民年金財政課長は、大統領府雇用福祉首席室行政官に移籍した。

キム・ナムイル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2016-12-28 20:55
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/776528.html 訳M.C(1877字)
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