登録 : 2016.12.11 22:32 修正 : 2016.12.12 07:19

朴槿恵大統領の弾劾案可決で 
国定化を推進する動力も名分も失い 
反対世論が強い状況 
政府、強行方針の維持は困難

国定教科書の現場検討本を調べた多くの歴史学者らは、朴槿恵政府が編纂した国定教科書は、歴史を勉強する学生たちに単独で使うには問題があると指摘している =キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社
 朴槿恵(パク・クネ)大統領が職務停止状態に置かれ、政府の歴史教科書国定化推進にも変化が避けられない見通しだ。公開された国定歴史教科書が、朴正煕(パク・チョンヒ)政権を美化するなどの偏向的叙述が確認され、反対世論が一層強まったうえに、圧倒的な賛成で大統領弾劾案が可決され国定化推進の動力も名分も失うことになったためだ。

 歴史教科書の国定化は、絶対多数の国民の反発にもかかわらず、朴槿恵政権が力点事業として推進してきただけに、野党は国定教科書の廃止のために強硬に乗り出すものと見られる。共に民主党のユン・グァンソク首席代弁人は11日、記者会見を行って「(9日)与・野・政の政策協議体を提案したのは、国民の要求が(大統領)弾劾を通じて新しい大韓民国を作れということのため」とし「国政壟断でこれまで誤って推進された国定教科書などの懸案を正し(国政を)刷新していく」と明らかにした。

 野党勢力の大統領候補も声を高めている。文在寅(ムン・ジェイン)民主党前代表はこの日、自身のSNSに「(朴槿恵政権は)国民と歴史の前に贖罪する姿勢で民心を敬わなければならない」として「その始まりは歴史国定教科書など朴槿恵印の政策の執行を直ちに中断すること」だと強調した。国民の党の安哲秀(アン・チョルス)前常任共同代表も記者懇談会で「国定教科書は廃棄されるべきということが党論であり私の立場」と明らかにした。

 国定教科書の撤回に向けた国民の要求も一層激しく噴出している。この間のろうそく集会では、大統領の退陣要求に隠れていたが、大統領の弾劾以降の10日に開かれた7回目のろうそく集会では、国定教科書の廃止を求める声が集会現場のあちこちで聞かれた。一部の市民は、大統領府近隣の青雲(チョンウン)孝子洞(ヒョジャドン)住民センター前で紙飛行機を飛ばしながら「国定教科書を廃止せよ」と要求した。

 ただし、国政運営のバトンを受け継いだ黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行が国定化政策を直ちに修正する可能性は低い。教育部も9日「国定教科書関連日程は弾劾案の採決結果とは関係がない」として、事実上直ちに撤回する意思はないという立場を表明した。

 しかし結局、政府も強行方針を固守することは難しいだろうというのが大方の予想だ。教育部が遅くとも現場検討本の意見取りまとめが終わる23日までに、国定化の撤回や猶予の立場を出さなければ、「国政壟断」に怒ったろうそく集会の民心がいわゆる「歴史壟断」に燃え移る可能性が高いためだ。

 イ・マンヨル元国史編纂委員長は「弾劾案が234人の賛成という圧倒的数字で通過した。朴槿恵政権の無理な政策である国定教科書も撤回するのが当然だ」と話した。教育界の一部では、イ・ジュンシク教育部長官が13日の国会教育文化体育観光委員会全体会議に出席し、変化した立場を明らかにすることもありうるという話も出ている。

キム・ギョンウク、キム・ミヒャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-12-11 18:09
http://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/774189.html 訳J.S(1390字)

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