40代の男性が慶尚北道亀尾(クミ)市の朴正煕元大統領生家に隣接する追慕館に火をつけた。彼は警察に「朴槿恵(パク・クネ)大統領が下野しないので火事を起こした」と話した。
1日午後3時15分頃、慶尚北道亀尾市上毛洞の朴元大統領生家に隣接した追慕館から火が出ているのを管理人が発見し119に申告した。火は10分後に消し止められたが、朴元大統領の肖像画などがある追慕館は全焼した。同敷地753.7平方メートル(228坪)には、生家、母屋、焼香所、管理棟がある。
警察が出動し、現場にいたB氏(48)を逮捕し調査している。警察はB氏が追慕館内にシンナーをまき火をつけたと見ている。警察は火災直後に朴前大統領の生家で「朴槿恵は自決しろ。父親の顔に泥を塗らずに」と書かれている芳名録を確保した。B氏は京畿道水原(スウォン)在住だという。
B氏は2012年12月12日、大邱(テグ)東区にある盧泰愚元大統領の生家にも火をつけたことが確認された。彼は当時「お前のように大統領職を利用して国民の財産を盗む泥棒が生まれないことを願って、お前の生家に火をつける」と書いた紙を残して、盧元大統領の生家に放火した。
「朴槿恵-チェ・スンシルゲート」に火がついて以来、大邱・慶尚北道では朴大統領と父親の朴正煕元大統領の追悼施設が毀損される事件が相次いでいる。18日には大邱に住む別のB氏(50)が大邱中区三徳洞(サムドクトン)1街5-2に立っていた朴槿恵大統領生家跡の表示板をラッカーで赤く塗り警察に捕まった。警察はB氏が「朴槿恵-チェ・スンシルゲート」に不満を抱いてこうした行動を起こしたと明らかにした。
21日には19歳の男性が、亀尾市上毛洞の朴元大統領の生家付近の公園にある朴正煕銅像に“独裁者”という文字を赤いラッカーで書き、警察に捕まった。彼は警察に「朴元大統領が日本強制占領期間(日本の植民地時期)に天皇に屈服して、その後クーデターを起こして政権を取ったのに銅像を建てて称賛していることに我慢がならなかった」と話した。