朴槿恵(パク・クネ)大統領が今月19~20日、ペルーのリマで開かれる第24回アジア太平洋経済協力体(APEC)首脳会議に出席しないと、政府が発表した。韓国大統領がAPEC首脳会議に欠席するのは、1993年米シアトルで開かれた第1回会議以来、初めてのことだ。「朴槿恵・チェスンシル波紋」で支持率が歴代大統領の最低値である5%に落ち込んで、朴大統領の権威と信頼が墜落した影響が、内政を越えて外交安保分野にまで拡大するのではないかという懸念の声もあがっている。
チョ・ジュンヒョク外交部報道官は8日午後、政府ソウル庁舎別館(外交部庁舎)で行われた内信・外信定例ブリーフィングで、「北朝鮮の5回目の核実験など、朝鮮半島の安保状況の重大性を考慮し、今年のAPEC首脳会議には大統領が出席しないことを、9月にすでに決定済みだった」と明らかにした。
APEC首脳会議には、朴大統領の代わりに黄教安(ファン・ギョアン)首相が出席するが、黄首相は主要国の首脳と肩を並べるには格が低い上、退任を控えた「時限付き首相」であることから、意味のある外交活動を行うことはできないと見られている。
APEC首脳会議は、年末の最大規模の国際外交イベントで、バラク・オバマ米大統領、中国の習近平国家主席、日本の安倍晋三首相、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領など、主要国首脳らは早くから出席を確定し、様々な2国間・多国間の首脳外交日程を調整している。