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「勤務時間外の業務カカオトーク」禁止など…ソウル市、来年の「清廉十戒」を作成

登録:2016-10-20 01:36 修正:2016-10-21 14:15
ソウル市の市民・職員アンケート調査で、公務員の悪い慣行挙げ 
市民、無表情な応対 > 国外研修中の観光 > 同じ応答の繰り返し、の順 
市職員、強制的な残業の雰囲気 > 行事への人員派遣など挙げ
2016年公職慣行打破のためのソウル市清廉十戒//ハンギョレ新聞社

 ソウル市民は、公務員の最も悪い慣行として「無表情な苦情応対」と「外遊的な公務研修」を挙げた。

 ソウル市は9月23日から3週間にわたりモバイルを通じて「公務員が最初に打破すべき慣行は何か」という質問を行い、回答した1527人のうち713人(46.7%)が「公務員特有の無表情な苦情対応や電話対応の際の面倒臭そうな声など、不親切な態度」を挙げたと20日明らかにした。重複回答が可能な中で最も多かった。2番目は、559人(36.6%)が「公務の海外研修と言いながら観光地を巡り税金を浪費する行為」を指摘し、「苦情が解決されず引き続き苦情を訴えても最初と同じ回答を繰り返すこと」を3番目(474人、31.0%)に多く挙げた。

 さらに、「苦情電話の折り返しや不在中の連絡先を残しても返答がない」(418人、27.4%)、「詳しい説明もなく関連する規定ばかりに固執する」(406人、26.6%)、「傘下機関または公社・委託会社の職員をぞんざいに扱う『上から目線』」(391人、25.6%)、「現場で補完できる苦情書類も無条件に突き返し再度提出させる行為」(376人、24.6%)、「業務を十分に把握できておらず市民に対しきちんと説明できない」(342人、22.4%)が後に続いた。

 「一般市民のための公示・案内文に難しい行政用語ばかり羅列する」に対する市民の不満も少なくなかった。332人(21.7%)が打破しなければならない慣行に挙げた。「部署を訪問する市民が飲み物や茶菓子などを買ってきた場合、受け取ることを当然と思っている」も97人(6.4%)が指摘したが、請託禁止法(金英蘭法)の施行とともに減少していくものと思われる。

 投票に参加した市民は「超過労働、出張手当を透明にし、税金を浪費しないでほしい」や「機関長にばかり良く見せようと各種の行事に人員を動員しないこと」などの意見もあった。

 一方、ソウル市の職員が8~9月に独自の調査を通じて自ら選んだ「打破対象の公職慣行」では、「管理職が退勤しないと自然に残業する雰囲気」、「各種の行事に職員を派遣し参加人数を増やすこと」、「機械的に作成した報告書」、「責任を回避・転嫁する権威的上司」、「勤務時間外の業務カカオトーク」が上位を占めた。

 こうした調査結果を反映し、ソウル市は実践する規範として「清廉十戒」を作り、「2017年ソウル市業務手帳」に載せることにした。1~5番は市民の意見が、6~10番はソウル市職員の意見が反映されたものだ。「勤務時間外に『業務カカオトーク』をしない」が10番目に載せられた。

 ソウル市のカン・ヒウン監査担当官は「公務員の些細な習慣、誤った慣行を放置すると大きな不正に繋がる可能性があることを認識し、打破の対象とする公職慣行を選定した」と話した。

イム・インテク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/766353.html 韓国語原文入力:2016-10-19 13:55
訳M.C(1390字)

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