国内で開発して運用中の「韓国型人工衛星位置情報(GPS)誘導爆弾」(KGGB)が、米軍用のGPSを装着することになる。これまで弱点とされていた電波妨害を緩和するものと見られる。
韓国軍の関係者は14日、「米国政府が最近、韓国型GPS誘導爆弾に対する軍用GPSの販売を承認した。来月から米軍用GPSを装着した韓型GPS誘導爆弾を実戦配備する」と明らかにした。
国防科学研究所(ADD)とLIGネクスワンなどが開発に参加した韓国型GPS誘導爆弾は、2014年から空軍が運用する空対地スマート爆弾だ。GPS誘導装置を装着した模型飛行機の形の胴体に在来型の爆弾を装着して飛行し、打撃を行う。ミサイルのような独自推進力は備えていないが、航空機の惰力により、胴体に付いた翼で比較的遠い距離を滑空しながら飛行できる。また、在来型の爆弾にはない誘導装置による精密爆撃もできる。このようなスマート爆弾には、米軍の総合直撃弾(JDAM)やバンカーバスターGBU-28などが知られている。
しかし、韓国型GPS誘導爆弾は、商業用のGPSを装着しており、北朝鮮の電波妨害に弱いと指摘されてきた。軍用GPSは電波妨害に対抗できる能力を備えているが、米軍の暗号コードがなければ、使用できない。軍当局は今回の米国政府の販売承認に伴い、韓国型GPS誘導爆弾のGPSを商業用から米軍用に変える方針だ。
米国政府はまた、空軍の長距離空対地ミサイル「タウルス」に装着する軍用GPSの販売も承認した。今年から実戦配置されるドイツ製の巡行ミサイルであるタウラスは、射程距離が500キロメートルで、F-15Kなどの戦闘機から発射される。
韓国語原文入力:2016-08-14 13:45