軍当局が24日、B52戦略爆撃機と核推進空母など米国の戦略兵器の朝鮮半島への配置を検討するなど、対北強硬対応に乗り出した。この日で3日目を迎えた南北2 + 2高位級接触で、北朝鮮の譲歩を引き出すための圧迫の性格を兼ねた多目的の布石とみられる。
27トンの武器載せ15000キロメートル運航可能
米「北朝鮮を刺激する恐れある」投入を拒否したが
接触に進展が見られず、北朝鮮軍の異常兆候が見られたことで
戦略兵器の投入を再検討することに
状況によってはステルスB-2の投入も検討
キム・ミンソク国防部報道官はこの日の記者会見で、「韓米は現在、朝鮮半島の危機状況を注視しながら、米軍の戦略兵器の展開時点を弾力的に検討している」と明らかにした。戦略兵器とは、敵の戦争遂行能力の基盤を破壊できる武器で、主に戦略爆撃機と空母、核推進潜水艦などを指す。
米軍が朝鮮半島に展開できる戦略兵器としてはグアムのアンダーソン空軍基地に配置されたB52戦略爆撃機やB2ステルス爆撃機、日本の横須賀を母港とする空母ジョージ・ワシントンと核推進潜水艦などがある。米国は2013年3月韓米合同の「キーリゾルブ」演習にB52とB2を参加させるなど、朝鮮半島の緊張が高まるたびにこれらの戦略兵器を朝鮮半島に派遣して武力示威を行った事例がある。北朝鮮は、米国の戦略兵器が朝鮮半島に展開されるたびに敏感に反応してきた。昨年2月にはB52の朝鮮半島への出撃事実が報道されたことを受け、国防委政策局報道官声明を出し、「米国のB52の核戦略爆撃機編隊が西海(黄海)直度上空から私たちを狙った核打撃練習を行った」と激しく非難した。
当初、韓国軍当局は、これらの戦略兵器の早期投入を要請したが、米軍が「北朝鮮を過度に刺激する恐れがある」と拒否していたことが分かった。しかし、南北高位級接触で進展が見られず、これらの戦略兵器の投入が再び検討されたものと思われる。まず、軍事的に北朝鮮の譲歩を圧迫するためのカードが切実となった。また、北朝鮮が潜水艦戦力の70%に相当する50隻を作戦に投入して奇襲上陸浸透用の船舶である空気浮揚艇10隻を前線配備した兆候が捕捉されるなど、軍事的にも備える必要が生じたのだ。
韓米がまず投入を検討している戦略兵器は、B52であることが分かった。 B52は、27トン以上の爆弾を積んで1万5000キロメートルを飛べる長距離爆撃機だ。従来の爆弾35発と巡航ミサイル12発を装着でき、射程距離200〜3000キロメートルの空対地核ミサイルも搭載できる。
韓米軍当局は、状況の展開に応じて、B2の投入も検討していると伝えられた。ステルス機能を備えたB2は、航続距離1万1000キロメートルに、18トン以上の武器を積める多目的の戦闘爆撃機だ。長距離空対地ミサイルであるJASSM16発と、GPS型慣性誘導爆弾の遠距離用誘導爆弾(JSOW)16発、合同精密直撃弾(JDAM)80発などを搭載できる能力を備えている。また、総重量1万8144キログラムに達する核爆弾16発を装着して作戦に投入されることも可能だ。
横須賀港を母港とするジョージ・ワシントン号は米海軍第7艦隊の中核戦力として長さ333メートル、幅78メートル、高さ74メートルの超大型航空母艦だ。約80機の航空機を搭載できる。このほか、第7艦隊所属の原子力推進潜水艦はトマホーク巡航ミサイルなどで敵の背後を攻撃できる。
韓国語原文入力:2015-08-24 20:04
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/705790.html 訳H.J