朝鮮半島周辺の熱い空気が継続して流れ込み熱気が蓄積され、中部と南部内陸地方を中心に35度を超える猛暑が続いている。来週末の14日まで暑さが収まる本格的な雨の便りはない状態だ。
4日、ソウルは全国で最も高い35.7度を記録し、忠清南道洪城(ホンソン)では気象観測史上最高気温の33.2度となった。大田(<テジョン>35.5度)、江原道洪川(<ホンチョン>35.4度)も今年に入り最高気温を更新した。
暑さの原因は、朝鮮半島上空で熱気が蓄積されているため。特に中部地方は地上で加熱された空気が冷めないまま熱い空気が流れ込み続け「鉄板」となりつつある。気象庁のキム・ヨンジン通報官は4日、「朝鮮半島は北太平洋高気圧の縁にかかり現れる典型的な夏の暑さを迎えているが、いくつかの要因が追加され継続して空気をあたためている」と説明した。
まず、中国北部とロシア南部で通常よりも5度ほど加熱された空気が流れ込んだ。この空気が4日から本格的に朝鮮半島の上空に流れ込み、地上と上空の温度差が少ない「大気安定」状態が現れた。このため、太陽の光を覆う雲の形成が減って日射量が増え、中部地方を鉄板のようにあたためた。ここへ東風が吹き、地上であたためられた空気を集め中部地方に運んだ。
このような現象は6日まで続くものと見られる。 5日の予想最高気温はソウル、東豆川(トンドゥチョン)36度▽大田、清州(チョンジュ)、光州(クァンジュ)35度▽全州(チョンジュ)、大邱(テグ)34度など。気象庁は「7日と8日には夕立が降り、日中の気温が少し下がる可能性があるが、すぐに中国で加熱された空気が入り込み猛暑はしばらく続く」と発表した。
韓国語原文入力:2016-08-04 21:34