登録 : 2016.08.04 00:57 修正 : 2016.08.04 06:44

日中の最高気温33度...連日猛暑注意報 
重い猫のかぶりもの着け働くアルバイトの若者 
火の前で調理、顔のほてったおばさんたち 
建設現場の労働者、デパートの駐車場係など 
炎天下が生活の現場となる人々

キム・ミヨン記者//ハンギョレ新聞社
 「野外活動を控え、水分を十分摂取して下さい」

 猛暑注意を知らせるショートメールが7月だけで3回も発信された今年の夏。炎天下が仕事の現場となる人々は太陽を避けることができない。服が体にじっとり張りつく暑さに耐え抜く力は、明日への希望しかない。

■南大門市場の商人たちの夏

 「ああ、暑いよ」。日中の最高気温が33度近くとなった今月1日、ソウル市の南大門市場(ナムデムンシジャン)のカルチ(タチウオ)通りで会った食堂の主人のユさん(60)は、何をそんな当たり前のことを、とでもいうよう答えた。タチウオの煮物の食堂が密集した路地は、食堂の外にもタチウオ煮や焼き魚を調理するための調理台がある。厨房が狭いため、外に出した調理台の火の前で料理するおばさんたちの顔は赤くほてっていた。南大門市場でタチウオ煮の食堂を20年以上開いているという社長は、「夏はいつも暑い。お客さんさえ多ければ暑さを忘れて働くんだが…暑いから人があまり市場に来ないし、夏休みシーズンなので一層少ない。去年の今頃と比べても売り上げは少ない」と言いながら魚を鉄網で焼いた。

 南大門市場で生フルーツジュースを売る露天商を今年から始めたパクさん(55)は、「今日は10杯も売れなかった」とため息をついた。パクさんのように地面の熱がたぎるように熱い道路の片側に占めた露店商の人たちは、うちわで扇ぎ続けた。パクさんは「屋台をやっていたが事情で畳んだ後、生きていくために生フルーツジュースの露店をやってみたが、思ったよりもうまく行かない。投資したお金200万ウォン(約19万円)が飛んでいってしまっただけ」と話した。会話の途中に客が来た。キウイバナナジュースを注文した客は「暑いから氷をたっぷり入れて冷たくして」と注文した。フルーツジュースの価格は3000ウォン(約270円)、メロンやパイナップルなどを刻んで出す果物は1000ウォン(約90円)。パクさんは「露店も最近は実名制になり、権利金を受けとって売り渡すことが難しくなった」、「果物はすぐ傷むので売れずに捨てるときは胸が痛む」と話した。

キム・ミヨン記者//ハンギョレ新聞社

■20代若者たちの夏

 20代の若者たちの夏がどうであるかは、黒く日焼けした顔や汗でじっとり濡れた服が物語っている。麦わら帽子とアームカバーで強い日差しを防いだ、ソウル市中区(チュング)のデパート地上駐車場の係員パク・セジュンさん(20)は、デパートの定休日であるこの日も免税店や劇場のために駐車場を利用する車両を忙しく誘導していた。観光客を乗せた大型バスは地上駐車場へ、乗用車は地下駐車場へ送る。パクさんは、車両が一台ずつ入ってくるたびにカラーコーンを移動させ道を案内した。「地上と地下で働くのは長所と短所があります。地上は天気のために働くのが大変。地下は湿気が多く、出入りも多くて、週末には車両整理で目が回りそうです」

 ソウル市中区明洞(ミョンドン)で猫カフェの宣伝をしている就活生のソンさん(26)の洋服は汗でびっしょり濡れていた。ソンさんは、重さ5キロほどの猫のかぶり物を着け、路上でカフェの宣伝チラシを配る仕事をしている。通行人に求められればポーズをとって一緒に写真も撮る。昼12時から午後5時まで働くが休憩時間はたったの40分だ。休憩時間にかぶり物を脱いだソンさんは「汗が滝のように落ちるので頭に頭巾を乗せて面をかぶらなきゃならない。いろんな人が同じものを使うので、かぶり物が臭うのも相当にきつい」と話した。本来はかぶり物と一緒に猫の着ぐるみや靴まで履くが、真夏なので幸いにもかぶり物だけを着ける。 Tシャツ一枚でも暑苦しく感じる真夏にかぶり物を身に着け、シャワーを浴びるように汗を流すソンさんの時給は6500ウォン(約590円)。今年の最低賃金6030ウォン(約545円)より470ウォン多い。ソンさんは就職できるまでしばらくこの仕事を続けるつもりだ。

■真夏の労働権を求めて

 それでも、最近は大規模な建設現場などでは休憩室などがちゃんと設置されている場合が多い。ソウル麻浦(マポ)区塩里(ヨムリ)洞のマンション建設現場で働くキムさん(67)も「昔の土方仕事に比べれば最近はまだ働くに堪える」と話した。建設現場の経歴17年というキムさんは、入り口に立ちダンプトラックなどの大型車両が行き来することを確認し、現場を見守る仕事をする。キムさんは「暑いので交代で働けと言われ、30分働いて30分休む。事務所に入ると製氷機などもある」と話した。

 実際には当然守られるべき権利だ。経済的に弱い立場にある労働層を猛暑から保護するため、雇用労働部は事業場に「きれいな冷たい水、労働者が休むことができる陰、午後2〜5時までの間に猛暑休憩時間を提供」など「温熱疾患予防3大処置」を勧告している。しかし強制力がないため、事業主がこれを守らなくても咎められることはない。韓国労働研究院のイ・ジョンヒ副研究委員は「英国の場合、作業場の適正気温維持の義務を課し、気温、湿度など環境的要因がある場合は作業中止などが行われる」と話し、屋外労働をする人々の団体協約にこのような内容が入るべきだと提案した。

キム・ミヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2016-08-03 21:30

http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/754993.html 訳M.C

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