北朝鮮が明らかにした朝鮮労働党第7回大会の5つの「議定」(議案)には、「敬愛する元帥をわが党の最高位として仰ぐことについて」という内容が含まれる。「敬愛する元帥」は金正恩(キムジョンウン)労働党第1書記の別称だ。
金第1書記の現在の肩書きは、労働党第1書記、党中央軍事委員会委員長、党政治局常務委員、党中央委員会委員、国防委員会第1委員長、人民軍最高司令官、共和国の元帥などだ。
金第1書記に新たに与えられる党最高位の役職は、9日あるいは10日頃、北朝鮮が公式発表するものと予想される。まず、北朝鮮国外でもよく知られている主席や党総書記、国防委員長は可能性が低い。金第1書記が祖父や父親に「永遠に奉げた」称号を自ら使おうとはしないものと見られるからだ。北朝鮮はすでに憲法の序文で金日成(キムイルソン)主席を「永遠の主席」に、労働党規約の序文で金正日(キムジョンイル)国防委員長を「永遠の(党)総書記」であり、「永遠の国防委員会委員長」と明記している。
最も多くの専門家が予想する肩書きは「党中央委委員長」だ。金第1書記が2012年執権して以来、党機能の正常化と地位の強化を力説してきた点が、このような予測の根拠だ。しかし、「党中央委委員長」は、原理上、単一性集団指導体制」のリーダーであるため、「金正恩唯一指導体系」を強調する最近の北朝鮮の雰囲気と合わないとする指摘も多い。金第1書記は、6〜7日の事業総括報告で、「党中央の唯一的領導」または「党中央を唯一中心に」という表現を重ねて使用した。
過去には、金日成主席が「党中央委委員長」を務めたことがあるが、「金日成唯一体制」が確立された直後の1966年10月の第2回党代表者会議では、この役職をなくし、1972年の憲法改正後に国家主席に就任した。
韓国語原文入力:2016-05-08 19:30