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セヌリ党院内代表、米国務省元高官に「核武装論」切り出し大恥

登録:2016-04-28 07:47 修正:2016-04-28 08:48
「平和的核の検討時期」再び言及し 
セヌリ党のウォン・ユチョル院内代表(左)が27日、国会院内代表室で訪韓中のロバート・アインホーン元米国務省次官補に会い握手している=連合ニュース

核不拡散専門家の元米国務省特別補佐官に反論される 
「韓米連合戦力を疑わずなぜ… 
独自の抑止力構築時は対価を払うことに」

 ウォン・ユチョル・セヌリ党院内代表(党国会対策委員長に相当)が27日、米国の元官僚と会った際に再び持論の「核武装論」に言及し、反発を買った。核拡散に反対する米国の基本的な東アジア政策を見過ごしたまま、北朝鮮の脅威への対応にだけ集中して生じた出来事だ。歴代の米国官僚は、核不拡散・軍縮担当専門家だ。

 ウォン院内代表は同日、国会で米国務省の元不拡散・軍縮担当特別補佐官のロバート・アインホーン氏に会い、「朝鮮半島は非核化を維持したほうがいいと思う」と述べたうえで、「しかし北朝鮮が国際社会との約束を破り核を高度化し、5回目の核実験まで迫っている状況で、国民はかなり不安になっているのは事実だ。私は北朝鮮の恐怖と破滅的な核に対抗して、私たちも平和的な核を持たなければならないという主張をしている」と発言した。ウォン院内代表は2月の国会交渉団体代表演説で「北朝鮮の相次ぐ挑発で変化した安保状況に合わせ、私たちも特段の措置を取らなければならない」、「北朝鮮の恐怖と破滅の核とミサイルに対抗して、いまや韓国も自衛権の次元の平和の核とミサイルで対応することを含め、生存戦略を考えねばならない時だ」と述べたことがある。

 ウォン院内代表はアインホーン氏に「韓米軍事協力体系を少しも疑わず、世界で最も強力な連合戦力と軍事同盟を持っているということを幸いに思う」、「それが北朝鮮の挑発に対する相当な抑止力を持つことを疑わない」と付け加えた。

 するとアインホーン氏が「質問がある」と話を遮り、「韓米連合戦力の効果を疑わないとのことだが、連合戦力が韓国の防衛の必要性を満たしているなら、なぜ独自の抑止力追求を望むのか尋ねたい」と問い返した。「韓国が独立的な核抑止力を構築する場合、相応の対価が伴うことになる」と否定的な意味を込めての質問だった。

 アインホーン氏は過去にもインタビューで「韓米同盟が堅固に維持される限り、韓国が核兵器を自ら作るとは思わない」と発言を繰り返し、韓国の核保有論に反対してきた。

ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-04-27 22:35

https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/741511.html?_fr=mt1 訳Y.B

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