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米, 制裁の中で対話ジェスチャー“包括的パッケージ提供可能”

原文入力:2009-07-19午後08:53:35
カット キャンベル米国務部東アジア太平洋次官補 19日明かす
ロケット・核実験以後、整理された対北政策基調

イ・ヨンイン記者

←訪韓中であるカット キャンベル米国国務部東アジア太平洋次官補(左側)が18日午後、ソウル,光化門の政府総合庁舎別館でイ・ヨンジュン外交通商部次官補(右側)と面談した後記者らの質問に答えている。聯合ニュース

訪韓中のカット キャンベル米国務部東アジア太平洋次官補は19日ソウル,光化門の政府総合庁舎別館でイ・ヨンジュン外交通商部次官補と会談を終えた後「北韓が(核と関連して)重大で復帰不能な措置を取るならば、米国をはじめとする関連国は北韓が魅力を感じられる包括的パッケージを提供できるという点をスチーブン・ボズワース対北政策特別代表とソンキム6者会談首席代表などが明確にした」と強調した。キャンベル次官補は「ただし(このためには)北韓が実際に最初に取らなければならない措置の中の一部でも先に取らなければならない」と話した。

ヒラリー・クリントン国務長官の米外交協会演説に続くキャンベル次官補の今回の発言はバラク・オバマ米国行政府の韓半島政策責任者らの人選が終えられた以後に整理された対北政策基調を含むものと見られる。北韓-米国は最近ニューヨーク接触を通じて意見交換をしたと知られ、このチャンネルを通じて包括的パッケージなどこういう政策基調が伝えられたものと観測される。

まず、北韓の長距離ロケット発射と2次核実験以後、米行政府の高位当局者が公式に‘包括的パッケージ’を提供することができると明らかにしたのは事実上初めてだ。‘魅力的な’という修飾語に照らしてみれば、北韓に対する積極的な対話メッセージと解釈することができる。

専門家たちはオバマ行政府の‘包括的パッケージ’方案はブッシュ2期行政府時の交渉方式に対する批判から出発していると見ている。段階的・部分的交渉を経て北韓の核放棄を引き出すという既存方式は北韓の交渉破棄につながり限界を示したということだ。これに伴い、包括的パッケージ方案はすべての議題を交渉テーブルの上にのせ、北核廃棄という最終目標までこまかく時刻表を組むということだ。ここには北-米関係正常化と停戦体制の平和体制への転換,対北食糧・エネルギー提供などが全て含まれる。

もちろんキャンベルの発言はまだ‘構想段階’と見える。政府高位当局者は「まだ具体的な内容やロードマップが用意されている訳ではない」として「時間が多少かかるのではないか」と見通した。またキャンベル次官補が‘魅力的な’という修飾語を付けて包括的パッケージを提供する用意があるとしながらも、北韓に先に誠意ある措置を要求した点は北韓-米国間で調整しなければならない部分だ。彼が要求した‘北韓が取らなければならない最初の措置’の内容は知らされなかったが、追加的な状況悪化措置をしないという約束とプルトニウム再処理など核兵器化中断などになる可能性が高い。

併せてオバマ行政府が挑発的行動に対する断固たる対応という対話と圧迫の並行戦略を堅持しており、交渉局面への転換は時期尚早と見える。キャンベル次官補もこの日、米国の対北政策を制裁推進と対話摸索を併行する‘ツートラック戦略’と話した。北韓は一貫して‘制裁と対話は併行することはできない’と明らかにしたので、接点形成には時間がかかるものと見られる。

キャンベル次官補はいわゆる去る6月、韓米首脳会談に先立ちイ・ミョンバク大統領が提案したが中国の否定的姿勢のために進展が見られずにいる‘5者協議’と関連しては、「韓-米両国は適切な時点に5者会合という代案を模索してきたが、そのような会合を持つためには準備がなければならない」と話した。

イ・ヨンイン記者yyi@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/366658.html 訳J.S