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検察総長候補が‘疑惑の百貨店’…知らぬフリ一貫

原文入力:2009-07-13午後07:27:53
‘よく知らない’ 知人 15億+税金 払えぬ弟 5億
夫人は昨年 3度 外国旅行 名品カバン購入
子供 良い高校に送ろうと汝矣島に ‘飛び石転校’
金を稼いでいるという息子は収入より支出が多い

イユ・チュヒョン記者,ソン・ヨンチョル記者,キム・ジンス記者

←チャン・ユンソク民主党議員が13日午前、国会法制司法委員会人事聴聞会でチョン・ソングァン検察総長候補者にアパート売買資金と関連して質問している。 キム・ジンス記者jsk@hani.co.kr

チョン・ソングァン検察総長候補人事聴聞会
13日国会法制司法委員会で開かれたチョン・ソングァン検察総長候補者の人事聴聞会では江南高価アパート購入資金の出処と高級車無償使用疑惑をはじめとして婦人と子供たちの豪華,過消費疑惑が大量にあふれ出た。チョン候補者はこの日、核心疑惑に対して「よく分からない」で一貫し、議員らの資料提出要求にも応じなかった。

■解けない高価アパート購入資金と高級車リース疑惑
チョン候補者が去る4月、全財産(14億6000万ウォン)の2倍にもなる28億7500万ウォンを払って買った江南,新寺洞アパート(213㎡・65坪)購入を巡る疑惑は全く解明されなかった。彼はアパートを買った当時、知人のパク・ギョンジェ氏に15億5000万ウォン,弟チョン・ソンフン氏に5億ウォンを借りた。

聴聞会では収入もさほどでない弟ソンフン氏がどうして5億ウォンを貸すことができるのか、チョン候補者とパク氏がどんな関係なのかが俎上に上がった。パク・ヨンソン民主党議員は「チョン候補者に5億ウォンを貸した弟はソウル市納税資料に財産がなく税金を払えないことになっている」として、5億ウォンの出処に対して疑惑を提起した。しかしチョン候補者は「よく分からない」として返事を回避した。

チョン候補者はまたパク氏との関係が論議になるとすぐに「10年前ぐらいに知っている方の紹介で会ったが頻繁に会うことはない」と弁明した。するとウ・ユングン民主党議員は「しばしば会うこともない人に15億ウォン余りを借りるというのが納得できない」と問い質した。パク・チウォン民主党議員は「2004年8月9日パク・ギョンジェ氏とともにゴルフクラブを持ち出国し一緒に戻ってこなかったか」と追及した。

チョン候補者のジェネシス乗用車無償利用疑惑も論議になった。チョン候補者は「友人ソク・某氏の息子が家の近所にしばしば行き来しているので私たちのアパート車両として登録した」と答えた。しかし「なぜ自分の車でもないのに昨年5月29日、車両保証金1700万ウォンを夫人が出したことになっているのか」(パク・ヨンソン議員),「ソク氏の息子は昨年11月から今年2月まで中国にいたが、なぜその車両が当時清潭洞で信号違反でつかまったか」(イ・チュンソク民主党議員)という追及には「経緯を知らない」とした。

■あきらかになった夫人の大量名品購入
チョン候補者の夫人キム・ヨンジュ氏の名品購入前歴も新しく明らかになった。パク・チウォン議員は「候補者の夫人は特別な収入もないのに2008年1月から5月の間に3度の国外旅行に行ってきたし、その度に3000ドル,3000ドル,100ドルの高価名品を購入してきた。ところが2008年2月10日には(チョン候補者に15億5000万ウォンを貸し与えた)パク・ギョンジェ氏が同じように仁川空港免税店で3000ドル(約390万ウォン)のシャネル ハンドバッグを買った」と話した。これに対しチョン候補者は「家内がそんなものを買ったことは知っている」と話した。

パク議員は関税庁から入手した資料を公開し「夫人キム氏が去る1月16日ホテル新羅免税店で560ドル(約72万ウォン)のプラダ カバンと621ドル(約80万ウォン)セリーヌ セーターを買うなど2004年8月から仁川空港免税店とロッテ仁川空港店などで計27回にわたり1400万ウォン分余りの高級名品を買った」と話した。イ・チュンソク議員は「夫人キム氏が加入したジャスミン クラブは現代デパートで年間3500万ウォン以上のショッピングをして初めて加入資格がある」として、豪華ショッピングを追及した。これに対してチョン候補者は「妻に尋ねたところカードは自分の姉の亭主のカードだが妻の実家の五姉妹が一緒に使うカードといった」と答えた。

チョン候補者は「去る5月、子息の結婚式を招待状も回さずに小さな郊外でした」と‘素朴さ’を誇示したが、「6星級のウォーカーヒル ダブリュホテルの野外でしなかったか」というパク・チウォン議員の指摘に「はい」と答え、聴聞会場に失笑があふれた。

■子女偽装転入
チョン・ソングァン候補者が子息の学校を移すために、偽装転入をしたという事実もあらわれた。パク・チウォン議員は「候補者が子供らを偽装転入させ学校に送ったことを知っているか」と質問し、チョン候補者は「はい」としてこれを認めた。

チョン候補者が提出した人事聴聞資料によれば、チョン候補者は1989年から暮らしていた瑞草区,蚕院洞を離れ、98年5月20日汝矣島コンジャクアパートに住所地を移した。しかし1ヶ月後の6月16日には汝矣島を離れて再び狎鴎亭洞アパートに転入届を出した。パク議員側は「98年はチョン候補者の子息(85年生まれ)が高等学校に入学した年であり、子息は元来江南のK学校に入学し汝矣島に住所地を移転し汝矣島N学校に転校したし、1ヶ月後には狎鴎亭洞に移ってきて江南のD学校に通うことになった」と話した。すなわちK学校からD学校に移すためにN学校を飛び石として利用したということだ。

■子息のクレジットカード使用金額も論議
チョン候補者はこの日、数十億の借入が返済能力を越える多すぎる金額ではないのかというチョ・スンヒョン自由先進党議員の質問に対して「子供たちも稼いでおり嫁も稼いでいる」と話した。しかし、まもなく提起された子息の収入・支出問題はチョン候補者のこういう説明を色あせたものにした。パク・ヨンソン議員は「息子さんは2006年の総給与が885万ウォンであったが、クレジットカード使用金額が1084万ウォンであり、2007年には2280万ウォンの収入があったがクレジットカードは2600万ウォンを使った。2008年には2900万ウォンを稼いだがクレジットカードは3600万ウォンだった」と話した。チョン候補者がこれに対して「クレジットカードは会社で使った費用」と解明するやパク議員は「これは個人クレジットカードではないのか。会社で使った費用ならば領収書処理した立証資料を出せ」と話した。パク議員はこれと共に「息子の預金が2006年2200万ウォンから2007年4700万ウォン,2008年7100万ウォンに増えた」として「収入が2000万ウォン余りしかならないのに、どうすれば可能なのか」と問い詰めた。

イユ・チュヒョン,ソン・ヨンチョル記者edigna@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/365587.html 訳J.S