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北朝鮮も拡声器放送で“応戦”

登録:2016-01-08 23:19 修正:2016-01-09 06:58
8日午前、京畿道西部戦線の韓国側警戒所から北側警戒所が見える=坡州/キム・ソングァン記者 //ハンギョレ新聞社

 8日に再開された対北朝鮮拡声器放送に対抗して北朝鮮側も拡声器で“応戦”に出たが、声はよく聞き取れない。北朝鮮のメディアは相変らず「水素(爆)弾実験成功」を大々的に報道した。 韓国側の拡声器放送に対する直接的な言及や反発はなかった。

 北朝鮮軍は最前方の一部部隊数カ所でこの日午後から拡声器放送を始めたと韓国政府関係者が伝えた。 この関係者は「南側の拡声器放送を聞かせないようにする次元と見られる。 韓国側では「ウォンウォン」という音しか聞こえなかった」と説明した。

 北朝鮮の労働党機関紙、労働新聞はこの日、「核実験の成功で経済強国建設に全力を注ぐことができる」という内容を強調する報道で6ページの紙面の大部分を満たし、拡声器放送に関する報道はなかった。 1面社説は「初の水素爆弾試験で成功した威力を誇示し、経済強国建設と人民生活向上のための闘争を展開しなければならない」と書いた。 また「水素爆弾試験の完全成功は並進路線の絶対不変性と必勝不敗性に対する歴史的宣言」と規定した。朝鮮中央通信の報道も同様だった。

 ただし労働新聞は、新型兵器の写真などを載せ、一種の“武力示威”の様相を見せた。 この日付2~3面に潜水艦弾道ミサイル(SLBM)と新型艦対艦ロケットの発射場面、人民軍戦車部隊の写真などを載せ「無尽強大な自衛的国防力」、「無敵必勝の英雄的人民軍」を強調した。 今月7日にも労働新聞は昨年10月10日の党創建記念日閲兵式で披露された大陸間弾道ミサイル(ICBM) KN-08の写真を3面に載せた。

 北朝鮮軍は現在、冬季訓練中で内部勤務を強化しているという。さらに前方地域では一部地域で監視・警戒が強化されていると韓国国防部関係者が伝えた。

キム・ジンチョル、イ・スンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/725386.html 韓国語原文入力:2016-01-08 21:09
訳J.S(925字)

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