KBS(韓国放送)の報道局幹部らが編集会議に参加した記者協会長の発言を「編集権侵害」と規定され問題になっている中、幹部声明に加わった幹部が「記者協会長の発言を不当な圧力とは感じなかった。良心に背く選択をした」と明らかにした。
KBS京仁(キョンイン)放送センター長の任にあったキム・ジャンウォン記者は 21日、記者だけが閲覧できる社内システム網に「恥ずかしいと思います。正します」と題した文を載せた。そこでイム記者は、編集会議でイ・ビョンドKBS記者協会長が「セウォル号聴聞会の報道が必要だ」と発言したことと関連して「記者協会長の発言を“不当な圧力”とは感じなかったのに、良心に背いてこれを“編集権侵害”と規定する局部長団声明に名前をあげた」と明らかにしたという。
17日、チョン・ジファン報道局長をはじめとする18人のKBS報道局局部長団は、社内掲示板に「記者協会長が特定項目の採択に関与することは明白な編集権侵害」と批判する文を掲載した。
イム記者はこの文で「局長団の圧迫があったのではないが、自ら良心に背いて声明に参加したのが恥ずかしい」と構成員に謝り、センター長の職責を辞任するという意思表明をしたとされる。また報道局に対し「公正で均衡の取れた報道のためには、記者協会長など“別の声”に、耳を傾けるべきだ」という趣旨の提案をしたといわれる。 これに対しKBSは 22日夕、イム記者を人事で平記者に発令した。
韓国語原文入力:2015-12-23 19:33