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沖縄与那国で従軍慰安婦慰霊祭

登録:2015-10-24 02:14 修正:2015-10-24 06:56
18日、日本の沖縄県与那国島で、韓国の重要無形文化財に指定された済州七頭堂祭祀(チルモリダングッ)保存会キム・ユンス会長が約70年前にこの島で犠牲になった朝鮮人従軍慰安婦の御霊を慰める祭祀を執典している=慰霊祭実行委員会提供//ハンギョレ新聞社

 沖縄から飛行機で2時間かかる与那国島。ここは70年余り前に強制的に連れてこられた日本軍慰安婦の苦難の歴史が残る島だ。 解放70年と沖縄戦終了から70年を迎えて、今月18日与那国島で有志の日本人と韓国人が集まって日本軍慰安婦慰霊祭と平和を祈るアリラン音楽祭を開催した。

 「朝鮮人従軍慰安婦与那国島慰霊祭実行委員会」が主催し、与那国島久部良(クブラ)港北公園で開かれた慰霊祭は、韓国の重要無形文化財第71号に指定された済州(チェジュ)七頭堂祭祀(チルモリダングッ)保存会の技能保有者キム・ユンス会長が執典し、慣れない土地で無念に犠牲となった朝鮮女性たちの霊魂が故郷へ安らかに帰れるよう祈る龍神迎えの祭祀を行った。

 参加者の話によれば、この日の慰霊祭に先立ち前夜祭として開かれた与那国島平和祭・アリラン音楽祭では済州出身のホ・ヨンソン詩人の追悼詩『与那国島で水葬された魂のための歌』の朗唱に続き、済州の歌い手アン・ポクチャ名唱が鎮魂と平和の意を込めて邪鬼払いと海女の歌、アリランを唄い、踊りではコ・チュンシク、ハン・インヒ、ハン・インヒ、ハン・ミョンジョンが閑良舞、厄払い、海女の舞いを披露して参席者の喝采を受けた。日本側からは沖縄の民衆歌手の海勢頭豊さんらが済州4・3を考える歌『ああ漢拏山(ハルラサン)』や沖縄民謡を歌った。

 太平洋戦争末期の1944年末、日本陸軍暁部隊に所属する船舶が台湾の基隆港で朝鮮人従軍慰安婦53人を乗せ、沖縄の宮古島に向かい与那国久部良港に停泊していた時に米軍機の爆撃により46人が犠牲になった。

 キム・ユンス会長は「70年余り前、花のように美しい年齢で無念に犠牲になった方々を思い、渾身の力を込めて英霊を慰めるために努力した。 遠い地に連れて来られて亡くなったその方々を思うと胸が詰まった」と話した。

 2013年に続き今年2回目の与那国島慰霊祭を行った沖縄の「済州4・3を考える漢拏山の会」の長田勇顧問は、「強制的に連れて来られて慰安婦になった朝鮮人少女の恨をはらして、空をさ迷う霊魂を治癒して故郷に帰ることを祈る気持ちを込めて行事を行った」と話した。

 沖縄から500キロメートルも離れた与那国島には1200余人の住民が暮らしており、地理的には台湾に近く、台湾からは110キロメートル、尖閣列島から150キロメートル離れた戦略的要衝地だ。 この島はまた、朝鮮王朝時代の1477年に済州の人である金非衣一行3人が荒波で漂着した所で、済州島との縁もある。 最近、日本の陸上自衛隊がここに基地建設を推進し、住民たちの強い反発に直面し軋轢を生んでいる。

ホ・ホジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/714202.html 韓国語原文入力:2015-10-23 14:09
訳J.S(1350字)

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