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元国家情報院長が「盧武鉉・金正日ホットライン」発言を撤回

登録:2015-10-03 03:29 修正:2015-10-03 06:39
 「金大中政権当時開設...南北首脳が数多く対話」
 中央日報、キム元国情院長の発言として“引用報道”
 パク・チウォン議員など当時の核心人物 「そのようなことはなかった」と否定
 キム元院長「誤って伝えられた...直接通話はなかった」と釈明
キム・マンボク元国家情報院長//ハンギョレ新聞社

 キム・マンボク元国家情報院長が金大中(キム・デジュン)政権と盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権当時、南北首脳間のホットライン(直通電話)が稼動されたと発言したことが報道され、両政権当時の中心人物たちがすぐにこれを否定するなど、波紋が広がった。

 盧武鉉政権当時、国家情報院を率いたキム前院長は2日、中央日報に 「ホットラインを通じて、南北首脳は数多くの対話をした」とし、「ホットラインは、金大中政権当時開設されたが、李明博(イ・ミョンバク)政権からは稼働されなくなったと聞いている」と話したと報道された。

 しかし、金大中政権で大統領秘書室長などを歴任したパク・チウォン新政治民主連合議員は同日、ツイッターに掲載した文で「金大中大統領と金正日(キム・ジョンイル)総書記の間でホットラインの電話はなかった」とし、これ否認すると共に、キム元院長に対する不満を露わにした。

 南北首脳間のホットラインに関する発言は、同日開かれた10・4南北共同宣言8周年国際シンポジウムでも問題になった。この日のシンポジウムの司会を務めたイ・ジョンソク元統一部長官は、パネリストとして参加したキム・マンボク元院長に「私も大統領府で盧武鉉大統領に3年間仕え、統一部長官を務めたが、盧大統領が金正日総書記と通話するホットラインは全くなかった」とし、直接発言の真意を尋ねた。ぺク・ジョンチョン当時大統領府統一外交安保政策室長も「大統領府には、そのような電話はなかった」として(イ元統一部長官の発言を)裏付けた。

 これに対してキム元院長は「南北首脳間のホットラインは国家情報院にある。(当時)そのラインに電話がきた場合は、金正日委員長の意向とされ(盧武鉉)大統領に報告された。だから両首脳間の意思が直ちに交わされることはなかったという意味で話が誤解を招いたようだ」とし「盧大統領と金国防委員長が直接通話したことはないと聞いている」と釈明した。

 金大中政権時代国家譲歩院長を務めた、ハンギョレ統一文化財団のイム・ドンウォン理事長は、回顧録『ピースメーカー』を通じて「2000年第1次首脳会談の直後、南北間にホットラインが開設された」とし「2002年の西海交戦以降も北朝鮮がこのホットラインを通じて(状況を)説明し、遺憾を表明する内容を伝えてきた」と紹介したことがある。しかし、このホットラインは、李明博政権以降、南北関係が悪化し、実質的に機能していないと伝えられる。

パク・ビョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-10-02 20:19

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/711220.html?_fr=mt2 訳H.J