「セマウル運動高位級特別行事」発言 SNSで批判の嵐
「山火事のようにセマウル運動が広がる?」国民は「頭にきている」
朴大統領の義弟シン・ドンウクは「潘基文待望論」拍手喝采
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が朴槿恵(パク・クネ)大統領に会った席で、「アフリカやアジア地域で燎原の火のようにセマウル運動が広がっている」と話したことに対して「不適切な発言」という批判が出ている。
潘総長は26日(現地時間)米国ニューヨークで開かれた「セマウル運動高位級特別行事」に参加してこう述べた。さらに「セマウル運動が始まった時、私は公務員としてセマウル運動を実行に移す努力をしたし、私が暮らしていた村と国が変化する姿を間近に見て自負心を感じた」と付け加えた。 朴大統領は潘事務総長の演説が終わると明るい笑顔で大きな拍手をし、続いて正面から「ありがとうございます」と挨拶した。
国連総会演説のためにニューヨークを訪問した朴大統領が3泊4日の日程の間に潘事務総長と非公開面談を含めて7回も会ったことについて“潘基文待望論”が再び話題になった。 政界では、非朴槿恵系の金武星(キム・ムソン)代表に大統領候補の席を渡さないという朴大統領の意中が反映されたのではないかという解釈も出てきている。
秋夕(チュソク)連休最後の日である29日、このような内容がマスコミを通じて知らされるとSNSでは「潘総長の発言は不適切だった」という批判が相次いでいる。
詩人のアン・トヒョン氏は29日、自身のツイッター(@ahndh61)で「潘事務総長はセマウル運動を知らない」と前置きし、「70年代から彼は外交官だった。 山に行って松虫を捕まえることも無かったし、授業中に路肩にコスモスを植えたこともないし、愛郷団員になって足並みそろえて登校したこともなく、堆肥増産という名目で草を刈って学校に背負って行ったこともない」と皮肉った。
「国民の命令」のムン・ソングン常任運営委員もツイッター(@actormoon)で「潘基文、山火事のようにセマウル運動広がった…マンハッタンでも?」という記事をリンクした後、「いくら私的欲望が強くとも、国連事務総長がこれで良いか?」と批判した。
文化評論家イ・ジソン氏は自身のツィッター(@makeup446)にハンギョレ・ツイッター(@hanitweet)をリツィットして「朴大統領が国連本部セマウル運動高位級特別行事で“新農村開発パラダイム”を提案したが、潘基文総長が『山火事のようにセマウル運動が広がっている』と応じたそうですね。 国民が“頭にきている”ことを全く知らないみたいです」と指摘した。
ソ・ジュホ正義党ソウル市党事務局長もツイッター(@seojuho)に「暴君朴槿恵によく思われようと多くの民主市民を虐殺した親日維新独裁者の朴正煕を称賛したUN事務総長 潘基文氏! それで朴槿恵セヌリ党が作った“hell朝鮮”が天国になるとでも?」と文を載せた。
一方、朴大統領の義弟であるシン・ドンウク共和党総裁は自身のツイッター(@cheo8854)で「潘基文事務総長が7度の“大統領とのお見合い”の末に選択したプロポーズは『燎原の火のようにセマウル運動が広がっている』だったとして『朴槿恵大統領の肯定的回答は『明るく笑って大きな拍手』だった。 いよいよ潘事務総長待望論は花のつぼみを開いた」と書いた。