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次期大統領候補に潘基文国連事務総長、深刻な与党の人材不足

登録:2014-10-30 09:41 修正:2014-10-30 10:24
潘基文国連事務総長。 ニューヨーク/新華ニューシス

「次期政権創出が困難であれば考慮可能」
後継者なき親朴槿恵系の危機感が露わに

 朴槿恵(パク・クネ)大統領が国会を訪問した29日、親朴議員は“ポスト朴槿恵”に潘基文(パン・ギムン)国連事務総長を公開の場で取り上げ論じ始めた。親朴系議員の集いである「国家競争力強化フォーラム」はこの日、朴大統領の施政演説が終わった直後に「2017年次期大統領選挙支持度状況-潘基文事務総長出馬の可能性などの様々な変数を中心に」という主題でセミナーを開いた。この席には親朴の座長であるソ・チョンウォン最高委員をはじめ約30人の議員が参加し、与党で“キム・ムソン体制”が確立した後、やや穏やかになった親朴の勢いを誇示した。

 その親朴たちの話題は潘基文事務総長だった。発表をしたイ・テクス リアルメーター代表は「2017年の大統領選挙は(保守に有利な)“傾いた運動場”であると語られるが、実際の世論調査では潘基文総長を除き(与党の)政権延長は容易ではない状況」であると分析した。アン・ホンジュン議員は「今日この席が潘総長に焦点を合わされたのは不適切」であるとしつつも「潘総長の任期が2016年12月31日までで(大統領選挙と)時期的にぴったり合い、2017年に党内要人で政権創出が難しいなら、代案として潘総長(カードを)使えると考える」と話した。

 朴大統領の任期が3年も残っているのに、彼女の核心支持勢力である親朴が“次期”を語り始めたのは、親朴内の人材難が深刻だという危機感のためだと分析される。与党圏を通じて圧倒的支持を得る大統領選挙候補者はいないが、そのうえで名前が上がっている候補群は、キム・ムソン代表、キム・ムンス前京畿道知事、チョン・モンジュン前議員、ナム・ギョンピル京畿道知事などで、親朴系は見当たらない。フォーラムに参加したある議員は「飛び出た“親朴”がおらず多様な代案を悩むほかはない状況」としながら「その中でも潘総長は“切り札”となるど、今日は拙速に言及したようだ」と話した。

ソ・ボミ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014.10.29 20:06

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/662061.html  訳Y.B

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