教育部が「2015改正教育課程」の中高校の歴史教科に1948年の大韓民国政府樹立を土壇場で「大韓民国樹立」に改めたことをめぐり、専門家や野党、市民社会の批判が殺到している。
ユ・ウンヒェ新政治民主連合報道官は23日午前、国会政論館で開いた懸案ブリーフィングで、「歴史教育課程は、憲法が規定した臨時政府の正統性を排除する反憲法的な主張を受け入れたという点で、非常に衝撃的である。時代に逆行する『2015改正教育課程』を原点から見直して、韓国史教科書の国定化に対する執着を捨てることを警告する」と明らかにした。
専門家たちは、(今回の修正が)政府の本音をそのまま反映していると説明する。イ・ジュンシク歴史定義実践連帯政策委員長は「改悪の核心は、(大韓民国政府樹立から)『大韓民国樹立』に改めたことであり、政府が何を考えているのかを端的に表している部分だ。独立運動史を消し去り、韓国歴史の理解を完全に翻そうとする発想だ」と指摘した。
特に、教育部が歴史教育課程試案の公聴会(8月7日、ソウル大学)と教育課程改正案の行政予告(8月16日)でも「大韓民国政府樹立」と明示したにもかかわらず、9月14日に開かれた歴史教育課程審議会でこれを「大韓民国確立」に変えたのには、朴槿恵(パク・クネ)大統領が8・15光復(解放)節祝辞で「建国67周年」と発言したことが影響を及ぼした…ものと見られる。これに先立ち、李明博(イ・ミョンバク)前大統領も2008年の8・15祝辞で「建国60年」と表現して、歴史学界の激しい反発を買ったことがある。 2013年の教学社「高校韓国史」検定教科書が、このような視点に立っていたが、「親日・独裁美化」をめぐる問題で採択した高校がほとんどなかったことを受け、セヌリ党など与党の一部から「国史教科書の国定化転換の必要性」を主張する声があがった。
教育部の関係者は、「政府の樹立か、建国かをめぐる議論があったため、大韓民国樹立にまとめたまでだ」と述べた。右派性向の保護者の代表などが参加した審議会では「建国」に変えようという提案も出たが、審議委員の多数が反対し、廃棄されたことが分かった。
全国教職員労働組合などは、この日、世宗(セジョン)市の教育部前で記者会見を開き、新しい教育課程が「『政権の教育課程』であり、『資本家イデオロギー』の教育課程」だとし、修正告知を求める一方、拙速な改正の妥当性を問う行政訴訟も辞さない意向を明らかにした。これらの団体は、「現在の支配勢力が先代の親日歴史を縮小するために、歴史教科書における近・現代史の縮小、歴史教科書の国定化の推進など、新しい教育課程には多くの問題点がある。高校の文・理科統合という名分は蒸発したまま、資本と政権のイデオロギーと政治的な計算が強化されただけ」だと糾弾した。
韓国語原文入力: 2015-09-23 19:42