登録 : 2015.09.14 00:18 修正 : 2015.09.14 08:26

 ハンギョレ創刊号に続き27年ぶり
 再び調査すると社会的費用は5.7兆円
 交通事故1.2兆円(2004年)
「車両・ガソリンに費用賦課し
運転者に負担させるべき」の声

韓国最大の連休となる秋夕期間に起きる高速道路の大渋滞=資料写真//ハンギョレ新聞社
 1988年5月15日、ハンギョレは創刊で「自動車の社会的費用」を記事として扱ったことがある。27年ぶりに再び調べると、自動車が発生させる社会的費用はどれ位になるのか? 自動車の所有・運行により発生する各種費用は、車両保有・運行者が負担する「私的費用」と、第三者の経済活動に影響を及ぼすが運行者自身はその代価を払わない「社会的費用」に区分できる。 社会的費用には、道路建設、信号灯、路面および交通安全標識のような交通施設、交通警察の行政費用、歩行者の不便、交通事故費用、渋滞・混雑費用、環境・大気汚染と騒音、廃車による土壌・水質汚染などがある。もちろん社会的費用を貨幣価値で正確に推計することは事実上不可能だ。

 チェ・ギョンス啓明大教授らが書いた「自動車関連社会的費用」研究報告書(『税務と会計ジャーナル』2007年)によれば、2004年基準で韓国における自動車運行の社会的費用は合計57兆ウォン(国内総生産の7.3%)に達する。 項目別に見れば、まず“交通事故”の社会的費用(物的・人的被害、事故処理などの行政的費用を含む)は10兆6千億ウォンだ。人的被害は死亡・負傷による生産・所得損失から推算する。ここに交通事故による渋滞・混雑費用(時間価値の損失および車両運行費増加など)は1兆5700億ウォンと推定される。 すると総費用は12兆2200億ウォンに増加するが、これを当時の車両登録台数(1480万台)で割れば、車1台当り72~82万ウォンの交通事故関連社会的費用を誘発するという計算が出てくる。

 純粋な交通混雑費用は乗用車・乗合車・貨物車を全て合わせ合計20兆200億ウォン(2004年)に達する。 車1台当り134万ウォンになる。 ここで貨物車は貨物の時間遅滞費用として単位当たり45.3ウォン/トン・キロメートルを適用した。 国土部「2015道路業務便覧」によれば、交通混雑費用は30兆3150億ウォン(約3兆円、2012年)に達する。

 自動車を生産して利用(運行)する過程でかかる石油エネルギー使用が招く各種費用もある。 2004年ガソリン・軽油・LPGの大気汚染総排出量を考慮する時、当時の自動車運行による大気汚染費用(例えば一酸化炭素のトン当たり社会的費用157万4千ウォン適用)は、合計15兆4800億ウォンと推算される。 自動車一台当り104万ウォンの費用を生んでいるわけだ。 2002年環境部は汚染物質単位当たり社会的費用をガソリン412ウォン/リットル、軽油446ウォン/リットル、LPG231ウォン/リットルと推算したことがある。 温室ガス費用も追加しなければならない。 自動車運行にともなう二酸化炭素温室ガス排出量(2004年101.5 二酸化炭素 百万トン推定)にヨーロッパ連合が推定した単位当たり温室ガス費用(270ドル/TC(炭素換算トン))を適用すれば、温室ガスの社会的費用は6兆7800億ウォンに達する。2013年韓国内の道路で発生する温室ガス排出量は合計8260万7千トンCO2eq(すべての種類の温室ガスをCO2に換算した単位)だ。

 その他の社会的費用は自動車騒音2兆1500億ウォン、交通警察運営費用7300億ウォン、民間・公営駐車場建設および廃車費用(1兆200億ウォン)、合計4兆800億ウォンだ。 2014年韓国内における自動車の廃車は74万9千台。 都市が車道やガソリンスタンドなど自動車中心に区画・設計されて発生する外部効果もある。 歩行者が通った道と子供たちの遊び場、農耕地が自動車道路として舗装されて発生する損失も存在する。 自動車のこのような社会的費用を車両価格や燃料価格、道路使用料として賦課することにより運転者個人が負担するよう「内部化」しなければならないという見解は、20世紀初頭の自動車の登場時から提起されている。

チョ・ケワン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-09-13 20:24
http://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/708712.html 訳J.S(1807字)

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