ソウル市がエコカー普及政策として推進していたルノーの超小型電気車「ツウィジー(Twizy)」の試験運行計画が無期限中断された。
国土交通部は29日、ソウル市にツウィジー臨時運行を認めない結論を通知したことが30日確認された。これに先立ちソウル市松坡(ソンパ)区庁は、チキンフランチャイズ業者のジェナシスBBQグループにツウィジーの臨時運行許可を出していたが、国土部は臨時運行許可に問題があるとして法律検討を進めてきた。
ソウル市は5月20日にBBQグループ、ルノーサムスン自動車と超小型電気自動車実証運行業務協約(MOU)を結んだ。BBQの5店舗で6月1日から6カ月間、チキン配達用スクーターの代わりにツウィジーを試験運行する計画だった。この過程でソウル市は関連部署に制度整備を建議し、ルノーサムスンは技術的支援をすることにした。現行の自動車管理法上、自動車は二輪車、乗用車、乗合車、貨物車、特殊車両に分類される。四輪で走るが、ボディが一般乗用車の3分の1しかないツウィジーの場合、国内ではまだ二輪車なのか乗用車なのか法的区分が明確でない状態だ。
市長や道知事が出す臨時運行許可条件は、自動車管理法施行令第7条に規定されている。ソウル市はツウィジー試験運行が「電気自動車など親環境・先端未来型自動車の開発・普及のために必要だと国土交通部長官が認める者が、試験・研究目的で運行しようとする場合」に該当すると楽観した。しかし国土部の解釈は違った。キム・ヒス国土部自動車政策課長は「ツウィジーはヨーロッパの認証基準を通過し、すでに商用化された製品なので『試験・研究目的』に該当せず、臨時運行申請主体も自動車業者や付設研究所でなくチキンフランチャイズ業者だった」と指摘し、「ツウィジーは自動車が要求する安全基準を満たしていないため、運行を許容した場合、安全問題が起きる可能性がある」と説明した。
ただし、国土部は超小型電気自動車の走行条件などを用意して臨時運行が可能になるように、自動車管理法施行令を改正する計画だと明らかにした。これに対してソウル市関係者は「超小型電気自動車が窮極的に二輪車なのかどうか結論を出すには、ともかく試験運行も必要なのではないか」と不満な表情をした。すでにツウィジー5台を購入したBBQは制度的に運行が可能になる時まで待つほかはない境遇になった。
韓国語原文入力:2015-06-30 21:23