朴槿恵(パク・クネ)大統領は4日付の中国共産党機関紙、人民日報との書面インタビューで「歴史は悠久に流れ永遠に残るものであり、それを認めまいとするのは掌で天を隠そうとする行為に他ならず、自身の能力に対する過大評価」と明らかにした。
朴大統領は「現在、北東アジアで起きている各種の軋轢と対立を平和と協力の秩序に戻すためには、領域内国家間の正しい歴史認識に基づき新たな未来に進もうとする共同の努力が必要だ」と述べた。日本軍慰安婦問題など過去の問題と関連した日本の態度変化が先行しなくては、韓日関係は正常化されないという点を迂回的に述べたものと分析される。朴大統領は「これが前提になる時、過去の歴史が残した傷が治癒し克服されるだろう」と強調した。 今回のインタビューは朴大統領が中国を訪問する前に行われた。
朴大統領はインタビューで、「韓中両国は20世紀始めに日本帝国主義の侵奪に遭った不幸な歴史の経験を共有している」として、「当時我々の独立抗争は相当部分が中国で展開されたが、その過程で多くの中国国民の支援があったことを私も我が国民もよく記憶していて、長年の友人に対する感謝の気持ちを持っている」と話した。
さらに朴大統領は、上海臨時政府庁舎再開館式に関して「韓中両国が共に困難を克服した患難之交(困難な時に共にした友人)の歴史を思い起こす良い契機になるだろう」とし「中国政府と地方政府が上海臨時政府庁舎と重慶光復軍総司令部、ハルビン安重根義士記念館など中国各地の韓国独立運動史跡の保護に積極的に協力したことに深く感謝申し上げる」と明らかにした。 また「韓中関係を未来指向的に今後も発展させていくならば、『中国夢』(中華民族の偉大な復興)と『第二の漢江』(ハンガン)の奇跡を成し遂げる上で役立つだろう」と述べた。