韓国軍当局が今回の南北高位級接触の初会談を終えた23日を起点に、北朝鮮軍の動きを積極的に公開する方針に切り替えた背景に注目が集まっている。
国防部は当初、21日の北朝鮮による「準戦時事態」宣言以後、南北間の軍事的緊張が高まっている状況でもマスコミの取材過熱を憂慮する態度を示していた。軍当局者は当日の記者懇談会でも、「ウォチコンの上方修正」報道や「韓米連合体制構築」報道などに対して「事実ではない」と否定した。
しかし、こうした姿勢は23日に「北朝鮮潜水艦の70%が監視網から消えた」、「北朝鮮砲兵戦力の戦闘配置が2倍に増えた」というブリーフィングと共に急変した。 軍当局者は「北朝鮮の潜水艦がこれほど大量に消えたことはなかったために公開したに過ぎない」とし「他意はない」と説明した。 24日には「米軍戦力資産の配置検討」に言及し、南北間軍事対決構図をより一層強調した。
このような軍の変化は「地雷埋設に対する謝罪、再発防止なしにはいかなる合意もない」という政府の強硬な立場と関係なくはないという指摘が出ている。 南北高位級の初接触後に本格的に北朝鮮軍の好戦性などを浮き彫りにして、北を圧迫すると同時に韓国政府の強硬策に対する国民の支持を確保しようとする一石二鳥の布石だということだ。