登録 : 2015.08.15 01:15 修正 : 2015.08.15 07:30

 キム・ボクトンさん「私たちは解放されていない」
 韓日両国の早急な解決を求める

慰安婦被害者ハルモニのキム・ボクトンさん //ハンギョレ新聞社
 「私たちは、まだ解放されていません」

 日本軍「慰安婦」被害者ハルモニ(お婆さん)であり、平和運動家のキム・ボクトンさん(89)は、真っすぐ立ったままこう話した。

 光復(解放)70周年を翌日に控えた14日午前、女性家族部と韓国女性人権振興院がソウル・中区の商工会議所で開いた、日本軍「慰安婦」問題に関する国際学術シンポジウムに出席したキムさんは、体を支えられやっと壇上に上がった。視力が悪い彼女は、「大勢の人が来ています」とキム・ヒジョン女性家族部長官に伝えられると、「だったら、もう少し長く話そう」と応え、約10分間、韓日両国政府に対し早急な問題解決を強い口調で求めた。

 キムさんは「満14歳で、言うことを聞かなければ、家族の財産を没収し、外国に追放すると言われた。無理やり工場に連れて行かれたが、そこは日本でも工場でもない戦場だった」とし「戦争が終わって数か月後に故国に戻ったが、私たちはまだ解放されていない」と述べた。戦時に台湾、中国広東、香港、マレーシア、インドネシアのジャワ島とスマトラ島、シンガポールなど、日本軍が移る度に連れていかれた彼女は、「自分(日本)たちが(慰安婦強制動員を)行っておきながら、民間人がした、(慰安婦が自ら)お金を稼ぐために行ったなどというから、あまりにも悔しい」と心境を吐露した。

 1965年の韓日基本条約(韓日協定)の問題も指摘した。キムさんは、「韓国政府が過去の条約を結ぶ時に、ちゃんと解決していれば、私たちがここまで戦わなくてもよかったのに、日本は過去の条約の時にすべて解決したというし、韓国政府はそれ(慰安婦問題)が抜け落ちたというのだから、私たちはどこに向かって話したらいいのか」と怒りを露わにした。韓国政府に向かって、彼女は「父親が解決できなかったことを、娘さんが大統領になったからには、解決してもらいたい」と要請した。

 キムさんはさらに「日本政府は、第二次大戦で犯した悪いことを明らかに謝罪し、教科書にも過去の過ちを正しく記載して、私たちを連れて行って大変申し訳ないと謝罪し、法的に名誉を回復させてもらいたい」と要求した。また、「このことがちゃんと解決する前には、絶対日本と和合できないから、果敢な措置を期待する」と韓国政府に要請した。

 1926年、慶尚南道の梁山(ヤンサン)で生まれたキムさんは、国内外で日本軍「慰安婦」被害事実を証言してきた平和運動家だ。今年4月には国境なき記者団とAFP通信が発行した写真集『自由のために戦う英雄100人』にダライ・ラマ、アウンサン・スーチーなどと名を連ね、ソウル市女性賞の大賞も受賞した。今年6月には全財産5000万ウォン(530万円)を紛争地域被害児童支援と平和活動家の養成に使うようにと、「蝶基金」に寄付した。力を尽くして一言ずつ繋いでいたキムさんは、「第一に、戦争はなくならなければならない。戦争があれば、私たちのようなことが、今後起きないとは限らない」とし「お互いいがみ合うことなく、一歩引いて、平和の道が開けるように力を入れてほしい」と南北の両方に促した。47人となった慰安婦被害生存者の一人の心からの訴えに、長い歓声と拍手が沸き起こった。

イ・ユジン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-08-14 19:13

http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/704502.html 訳H.J

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