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国家情報院がイタリア企業のハッキングプログラムに「カカオトーク」検閲機能を要請

登録:2015-07-13 08:23 修正:2015-07-13 08:28
 昨年3月のハッキングチームの「韓国顧客面談報告書」確認
 6月に携帯電話の盗聴に言及…地方選挙を狙った疑い
イタリア企業の「ハッキングチーム」から流出した資料のうち2014年3月27日に同社社員の間で交わされた「出張報告書(Trip Report)」と題したEメール。「彼ら(SKA)が韓国で広く使われるカカオトークの進展事項を尋ねた」とある //ハンギョレ新聞社

 国家情報院(国情院)が2012年に「陸軍5163部隊」という偽装名でイタリアのハッキング業者「ハッキングチーム」からハッキングプログラムを購入した疑惑が強まるなか、昨年3月に陸軍5163部隊関係者がハッキングチーム社員と直接会い、「カカオトーク」のハッキング技術に対する進展状況を尋ねていたことがわかった。また、地方選挙があった6月に、アンドロイド携帯電話攻撃(exploit=保安の弱点を利用した攻撃)機能が必要だと注文した事実も確認された。

 6日に外部からの攻撃を受け流出した400ギガバイトに達する膨大な量のハッキングチーム内部資料をハンギョレが検討した結果、2014年3月27日にハッキングチーム社員の間で交わされた「出張報告書(Trip Report)」と題したEメールでその内容が確認された。Eメール内容を読むと、2人のハッキングチーム社員が3月24日にSKA(South Korea Army)に会った後、韓国側の要求事項など面談内容を整理してイタリアのミラノ、シンガポール、米国のワシントンなどにいる社員と共有した。

 出張報告書は「SKAは最近、自国のマスコミが彼らの査察問題を集中的に報じ、RCS(リモートコントロールシステム=ハッキングチームが販売したプログラム)を『市民監視に使用』した可能性が露出するのを憂慮した』と明らかにしている。昨年3月は「国家情報院大統領選挙介入事件」の実体が明らかになりウォン・セフン元国家情報院長などに対する裁判が進んでいた。 ハッキングチームは自分たちが作ったプログラムが跡を残さない安全な製品であることを説明し、陸軍5163部隊はこれを理解するとありがたがったと書かれていた。

 さらに報告書は「韓国がすでに要請した、自国で最も一般的に使われるカカオトークに対する(ハッキング機能開発)進行状況に対して尋ねた」と書かれている。このEメール報告内容に答えた別のハッキングチーム社員は、「すでに我々(ハッキングチーム)の研究開発チームにカカオトークに関する内容を指示した」と書き、「カカオトークの件に関し迅速な業務処理を求めている」と明らかにした。Eメールの内容通りなら、国情院の要請でモバイルメッセンジャーのカカオトークとアプリケーション攻撃のための研究が進められたと見られる。

 陸軍5163部隊が6・4地方選挙があった「6月」に言及し、「アンドロイドフォンのハッキング攻撃」を要請した事実も浮かび上がった。報告書は「韓国側顧客(SKA)の最も大きい関心はアンドロイドとアイフォンに対する遠隔攻撃」にあるとし、「特に韓国の顧客は6月にアンドロイドフォン攻撃にRCSを使う必要があると進展状況を尋ねた」と明らかにした。査察疑惑を避けようとハッキング作業を韓国でない外国で行おうとした計画も捉えられた。報告書は「韓国の顧客は(ハッキングプログラムである) 『リモートコントロールシステム』と韓国の関連性が将来露出することを防ぐため、ハッキング作業を国外に再配置することに関心がある。進展した内容を私たちに再び教えることにした」と明らかにした。

イム・ジソン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-07-13 01:31

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/699952.html 訳Y.B

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