「炭疽菌実験が京畿道のど真ん中で行われているのに、どうしてナム・ギョンピル知事は沈黙しているのか?」
京畿道議会のヤン・グンソ議員(新政治民主連合・安山6)は7日、京畿道議会第300回臨時会で「米軍の炭疽菌実験から京畿道民の生命と安全を守るための客観的再調査と京畿道の積極的な参加が必要だ」と発言した。
現在までに確認された内容は、5月27日に在韓米軍がある研究所から「炭疽菌が生きている可能性がある」という連絡を受け、内部で保有していた炭疽菌サンプルを廃棄した、という程度だ。 しかしヤン議員は「疾病管理本部に確認した結果、政府は炭疽菌の搬入を知らなかったという説明とは異なり、国防省と保健福祉部が在韓米軍烏山(オサン)基地で6月5日に予定されていた炭疽菌識別器の新規遺伝子分析装備試演会に招かれていた」として、政府の事前認知の可能性を提起した。
ヤン議員はまた「政府は5月28日の合同調査の際、烏山基地内の事故現場の地下実験室に入ることもせず、米軍の一方的説明を聞いただけで生物安全度(BSL)レベル2級の実験室だと発表したが、安全性に対する疑問はもちろん、政府が直接確認しなかったのは職務遺棄だ」と指摘した。 彼は「京畿道のど真ん中でマーズ(MERS)より恐ろしい炭疽菌実験がこのように堂々と行なわれていても、京畿道は『知らぬ存ぜぬ』の一点張りだ。 道民の生命は眼中にないのか」と叱責した。 これに対して京畿道関係者は「炭疽菌と関連しては通報を受けたことも、知っていることもない」と話した。