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大学の一方的運営に反対し学生も"高空座り込み"へ

登録:2015-05-07 09:01 修正:2015-05-07 13:28
4日、ソウル西大門区の監理教神学大校内の約15メートルの高さの鐘塔で、イ・ウンジェ総女子学生会長が理事長退陣と学生主権保障などを求めて高空座り込みを続けている。イ会長はこの日、「理事会が教職員任用と定款改正、学制改編権限を独占しただけでなく、学生査察まで日常的に行った」と主張した=聯合ニュース

監神大学総女子学生会長が鐘塔の上に
人事不正疑惑の理事長退陣要求
東国大学では「学長反対」で照明塔に

 拠り所がない非正規労働者が最後に行き着いた“高空”での座り込みが、大学生の闘争場所として広まりつつある。“不通”と独断の空間に変貌しようとする大学に対抗するための、学生たちの苦肉の策だ。

 大学法人の一方的な学事運営に反発し4日、校内の15メートルの高さの鐘塔に上がった、監理教神学大総女子学生のイ・ウンジェ会長は、6日、ハンギョレとの通話で「イ・キュハク理事長の教授および職員優遇人事の疑惑と関連し、教授と学生たちが昨年から持続的に問題を提起してきたが、財団側は黙殺している。イ理事長が退陣するまで無期限高空座り込みを続ける」と明らかにした。

 同大学の教授、学生、同窓が参加した「監神大正常化のための共同対策委員会」は、「昨年の非停年教授の停年転換審査で特定人物に対する特典が与えられ、法人事務局は教授会議を秘密録音するなど教授を査察した」と主張してきた。イ会長は「壁新聞、法人事務室占拠座り込み、教授の断食座り込みまで行ってきたが、財団側は真剣な対話意志を見せず、教育部にも特別監査要請を握りつぶされ、最後の手段を選んだ」と話す。

 大学生の高空座り込みは今年に入って2度目だ。先月21日、東国大一般大学院のチェ・チャンフン総学生会長は「曹渓宗団が学長選挙に介入したうえ、論文まで盗作した普光僧侶を学長とは認められない」と校内広場の照明塔上に上がった。今年初め、東国大研究倫理真実性委員会は、普光僧侶の論文2編を盗作と判定し、理事会に対し重い懲戒を建議したが、東国大法人は2日、普光僧侶を新しい学長に選任した。チェ会長は「学生たち怒っているが、成績管理、就職難のため反対デモに参加しにくい条件だ。高空座り込みという命を懸けた手段を使ってでも、学内の世論を集中させる必要があった」と話した。

 このように学生たちが就職難に縛られ、学校法人が対話なしで一方的に学事運営に乗り出すことで 学内問題は極限的様相を帯びている傾向は、最近学科構造調整をめぐり葛藤が生じた中央大、建国大、韓国外大などでも現れた。キム・サムホ大学教育研究所研究員は「大学評議員会など学生、教授、学校間の合理的なコミュニケーションのシステムが崩れた状態で、急激な大学構造調整、商業化などで、学生会幹部が危険な戦いに挑むことになった」として、「学生主権の回復を通じて問題を解決しなければならない」と指摘した。

オム・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-06 21:32

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/690044.html 訳Y.B

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