登録 : 2015.07.01 23:58 修正 : 2015.07.02 05:54

 北朝鮮人権白書 「国際社会の問題提起で苛酷行為など自制」分析
 金正恩“愛民”指導者像を浮き彫りにする意図
 配給状況も一時的に好転

金正恩第1委員長が最近「金日成・金正日バッジ」を付けずに登場する姿が何度も確認されている。昨年6月29日、水産物加工工場を視察する当時(右)と6月15日に艦対艦ミサイル訓練を参観した時の写真(左)//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が国際社会の問題提起により「教化所」(刑務所)内の苛酷行為などを自制していると北朝鮮脱出住民が証言した。

 統一研究院が北朝鮮脱出住民221人を深層面接調査し、1日に発刊した「北朝鮮人権白書2015」によると、北朝鮮の教化所など各種拘禁施設内での拷問・殴打など人権侵害状況は依然として深刻なことが分かった。 だが、北朝鮮が国際社会など外部の批判を意識して、教化所内の人権状況を多少改善させていると推定される証言も一部出てきた。 2010年4月から2013年1月まで咸鏡北道会寧(フェリョン)の全巨里(チョンゴリ)教化所での収監経験を持つある北朝鮮脱出住民は「出所した収監者を通じて教化所内の人権侵害実態が外部に知らされ、教化所内での死亡事件が積極的に管理されている」と証言した。

 2008年から2014年まで北朝鮮脱出住民を面接調査した結果をベースに推算した2000年~2014年の北朝鮮累積公開処刑者数は1382人だ。 2008年から2014年まで毎年161→160→106→131→21→82→5人ろ減少傾向にある。 ただしこの数字は面接対象者の証言に基づいて毎年更新する数値であるため「昨年、北朝鮮での公開処刑者が5人に大幅に減った」と判断する根拠にはならないと統一研究院は説明した。 来年以後に行われる面接で、2014年に公開処刑されたことを目撃したという証言が出てくれば、これを2014年の数値に加えるためだ。

 白書は同一の犯罪容疑で多数の被告人に対して現地公開裁判を実施し、一部は死刑を執行し、残りは「金正恩の配慮・方針」として無罪を宣告し釈放する事例もあったと伝えた。 同じ脈絡で「99パーセントの過ちがあっても1パーセントの良心があれば許すという金正恩の方針により、隣人が政治犯収容所から釈放されたこともあった」という証言もあった。 統一研究院側は「金正恩の“愛民”指導者像を浮き彫りに使用という意図と見て、このような措置が可能だということ自体が金正恩の方針および指示が超法規的機能を発揮していることを示している」と解説した。

 食糧権と関連しては、軍用米の放出により2012年以後一時的に配給状況は好転したが、経済的能力にともなう食糧に対するアクセシビリティの不均等は深化しているという証言が出てきた。

 統一研究院北韓人権研究センターは、2014年に韓国内に入ってきた北朝鮮脱出者1396人のうち人口学的特徴と社会的背景を考慮して選ばれた221人に対する深層面接調査の結果に基づいて白書を作った。 統一研究院は1996年から毎年、韓国語と英語で北朝鮮人権白書を発刊している。

キム・ジフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-07-01 17:56
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/698397.html 訳J.S(1351字)

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