南北の関係者たちが30日、金大中(キム・デジュン)元大統領夫人のイ・ヒホ金大中平和センター理事長の訪朝日程を協議した。金大中平和センター側はこの日、7月中の訪朝を望むという意向を北朝鮮側に伝えた。
キム・ソンジェ理事(元文化部長官)など、金大中平和センターの関係者5人は同日午前、開城(ケソン)を訪れてメン・ギョンイル朝鮮アジア太平洋委員会副委員長など、北の関係者4人と会って、イ理事長の訪朝日程について議論した。キム理事は韓国に戻って、「なるべく7月中に訪問したいという旨を知らせ、北朝鮮側は『十分わかったので、戻って上部に報告してから、また連絡してすぐに会おう』と言った」と伝えた。続いてキム理事は「金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記が親書でイ理事長を招待しており、北朝鮮ではイ理事長の意思を非常に尊重するので、イ理事長の意向が反映されるのではないかと思う」と付け加えた。
センター側が7月中に訪朝を推進するのは、8月以降に訪朝がずれ込む場合は、8・15光復70周年記念行事をめぐる南北当局間の主導権争いに巻き込まれる可能性があるという点を懸念したためとみられる。南北共同行事開催の可能性が低くなった状況で、北朝鮮の8・15記念行事を祝うための訪朝と映る場合、訪朝の意味が損なわれる可能性があるということだ。
これに先立ち金正恩第1書記は、昨年12月イ理事長あてに親書を送って、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の3周忌に弔花を贈ったことに対する感謝を伝えるとともに、イ理事長の訪朝を招請する意向を明らかにした。しかし、北朝鮮側はそれ以降留保的反応を見せていたが、22日、事前接触をしようと応答してきた。
韓国語原文入力:2015-06-30 20:24