登録 : 2015.06.19 08:19 修正 : 2015.06.19 10:58

 165人中23人死亡、致死率14%
 比較的健康な患者5人含む
 持病なくても死亡する可能性

17日午後、ソウル中浪区新内洞にあるソウル医療院の隔離病棟で担当看護師がここで治療をうけて死亡した患者のベッドを消毒している=シン・ソヨウン記者//ハンギョレ新聞社
 中東呼吸器症候群(MERS)コロナウィルスに感染した80代の夫婦が、半月で相次いで亡くなった。家族は両親の二度の臨終を看取ることもできなかった。

 中央MERS管理対策本部(対策本部)は18日、「31番目(69)、42番目(54)、77番目(64)、82番目(82)の患者が死亡した。全員に結核、高血圧、すい臓炎など基礎疾患があった」と明らかにした。

 死亡した人のうち忠南大病院で亡くなった82番目の患者は、3日に亡くなった36番目の患者(82)の夫人だ。国内で夫婦がMERSで亡くなるのは初めてだ。この患者は先月28~30日に大田(テジョン)市の建陽(コニャン)大病院で夫を看護している時、16番目の患者から夫と共にMERSに感染した。忠南大病院は「患者はこの日午前1時10分頃、持病の高血圧と肺炎症状が悪化して息をひきとった」と明らかにした。数日前から状態が悪化し、患者と家族は酸素呼吸器などの使用を望まなかったという。また、家族は患者の最期を看取ることができず、病棟の看護師とつながる電話で短く通話しただけだと伝えられた。

 夫の36番目の患者は、喘息と細菌性肺炎などを患い、3日に建陽大病院で亡くなり、その時も子供を含む家族のほとんどが自宅隔離状態だったため、臨終の瞬間に居合わせることができなかった。36番目の患者は亡くなった翌日の4日にMERSの陽性反応の結果が出た。

 一方、対策本部はこの日、82番目の患者を含むMERSによる死亡者が一日で新たに4人増え、全死亡者数は23人になると明らかにした。これで致死率も14%まで上がった。サウジアラビアなど中東の致死率40%に比べまだ低い方だが、MERSの危険性に対する不安は今後もっと大きくなる見込みだ。

 対策本部は23人のうち基礎疾患がなく亡くなった人は2人いると明らかにしたが、普段に重症疾患を病んでいなかった場合まで加えると、比較的元気な状態でMERSに感染して亡くなった人は5人にもなる。対策本部はその死亡者たちもみな50代後半以上であるとし、高齢者に属すと明らかにしている。しかし中東では普段に重症疾患を病んでいなかったり50代以下でも亡くなった事例があり、安心できないと専門家たちは指摘する。イ・ジェガプ翰林大医大感染内科教授は「MERSを先に体験した中東の死亡事例を見ると、60歳以上が60~70%を占めるが、死亡者の中には50歳以下や基礎疾患がない人も多かった。国民を安心させるために政府はかなり断定的な話をした」と指摘した。

 MERSに感染して亡くなった人のうち胃癌、肺癌、肝臓癌などの癌患者は6人で、結核や喘息など呼吸器疾患者も多かった。ソウル大医大のオ・ミョンドン感染内科教授は「MERSに感染して肺炎などの症状を出し、治療を受けて1~2カ月以内で亡くなった癌患者がいるなら、その患者の死亡原因はMERS感染と判定しなければならない」と述べ、「政府は国民を安心させるため『元気な人は軽くてすむ』とするより、危険を事実の通り知らせて備えるようにしなければ感染病の拡散を防げない」と指摘した。

キム・ヤンジュン医療専門記者、ソン・インゴル記者 パク・スジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-06-18 22:35

http://www.hani.co.kr/arti/society/health/696686.html訳Y.B

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