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ソウルから江原道へ集団移住、シニア共同体に“人生第2幕”夢見て

登録:2015-05-19 23:43 修正:2015-05-20 06:30
帰農マウル起工式…17世帯予定 
平昌花の森マウル(村)の鳥瞰図 //ハンギョレ新聞社

 共同育児などで有名なソウル麻浦(マポ)区のソンミ山マウル(村)住民17世帯が、江原道平昌(ピョンチャン)郡芳林(パンニム)面に帰農くつろぎの里を作ることになり、注目を集めている。 韓国全域で帰農・帰村の動きが起きているが、ソウルの一つの地域の住民たちが団体で移住することにしたのは異例だ。

 平昌郡は今月17日、芳林面芳林里194番地一帯に「平昌花の森マウル」起工式を開いたと19日明らかにした。 この日の起工式には、2年後に同じ村の住民になる芳林面の住民たちも招請され、準備された料理を一緒に食べ、予備的なご近所の情も分かちあった。

 芳林面事務所の裏山の斜面に造成される花の森マウルは、江原道が田園生活を希望する引退者などのために場所を斡旋し、住居施設の造成を支援する“シニア楽園”事業区域に造成される。

 花の森マウルにはソンミ山マウル住民を中心に17世帯が、ソウルでの暮らしを終え移住する予定だ。 ソンミ山マウルは20年以上にわたり住民たちが共同育児や代案学校、村企業などの活動により新しい概念の地域共同体をつくり注目をあびている所だ。 1世帯はすでに入居を終え、1世帯は現在家を建てている。残りの15世帯がこの日の起工式を皮切りに本格的な住宅新築に入った。

 17世帯のうち4世帯は、居間と食堂を共有する平屋建て共同住宅として建設される。 残りの13世帯は一戸建て住宅だ。 今年末までにすべての工事を終えて、2017年末までにすべての世帯が入居を終える予定だ。

 花の森マウルの入居者は「歳をとれば一緒に帰村して一緒に暮らそう」というかなり以前からの約束を守ろうと、8年前から帰村を準備してきた。 2008年にソンミ山の帰村推進委員会を設けた後、2009年には土地を買い、共同生活に相応しい村のあり方を設計してきた。

 パク・フンソプ花の森マウル造成推進委員長は「高齢化社会になり、残った人生は極めて長いのに、ソウルにいれば定年退職して仕事がなければ生活がみじめになりかねない。帰村すれば自然を友として良い人々と共に老い、老後を準備できる」と話した。

パク・スヒョク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/691991.html 韓国語原文入力:2015-05-19 21:32
訳J.S(1055字)

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