原文入力:2012/01/20 17:08(2047字)
イ・スボム記者
全国に吹く共同体熱風
施設・事業だけに集中してはいけない
住民の意欲を培うことがカギ
全国で村作り熱風が吹いている。
農村では特産物とに体験を添えて都市住民を引き込む観光型の村作りが大勢だ。2002年から始まった緑色農村体験村は2010年末までに全国で500個所余りが造成され、1996年から推進された山村生態村も全国200個所余りで作られた。
海辺の村では‘美しい海岸の村作り’が繰り広げられている。 国土海洋部は仁川江華、全北(チョンブク)、扶安(プアン)など5ヶ所を選び2014年までに海岸の村を整えているところだ。 環境部は国立公園管理公団と共に国立公園内に名品の村を整備している。 島全体が多島海(タドヘ)海上国立公園である全南(チョンナム)珍島(チンド)、観梅島(クヮンメド)に国立公園1号名品の村を作ったのに続き、今年は閑麗(ハルリョ)海上国立公園の慶南(キョンナム)、巨済(コジェ)と、徳裕山(トギュサン)、全南(チョンナム)、莞島郡(ワンドグン)、青山面(チョンサンミョン)などに名品の村を作る予定だ。
自治団体が主導する村作りは全北が一歩先んじている。 全北道(チョンブクド)は2009年末、全国広域自治団体の中で初めて村作り支援条例を作った。 全北、鎮安郡(チナングン)は支援-専門家-教育-参加などが有機的に行われる全国の村作りの教科書と呼ばれていて、隣の完州郡(ワンジュグン)は村企業(コミュニティ ビジネス)を活性化して村を肥やす経済型の村作りで旋風を起こしている。 このように政府、自治団体が主導する村作りは全国1000ヶ所余りに広がっている。 市・郡ごとに4~5ヶ所ほどの村作りが進行しているわけだ。
しかし住民間の葛藤、都農交流不振などで中途で止まる村も出てきている。 忠北(チュンブク)、槐山郡(クェサングン)鳥嶺山体験村など全国28ヶ所の緑色農村体験村は昨年10月、農林水産食品部の評価で落第点を受け支援対象から除外された。
ク・ジャイン全北、鎮安郡の村作り支援チーム長は「政府が各種の村作り事業を打ち出しているが、部署間の仕切りなどで空回りするケースも多い」として「村作りの数字ばかりを増やすのではなく、村が自ら特性を生かして持続できるよう支援とシステムを整備しなければならない」と指摘した。
都市でもまちづくりブームが起きている
国土海洋部は忠北・清州(チョンジュ)、仁川・富平区(プピョング)、大邱(テグ)・・中区(チュング)などを示範都市に選定し‘暮らしたいまちづくり’を支援している。 住民自ら暮らしたい村を企画し参加する土台を用意しようと、忠清・湖南(ホナム)・嶺南(ヨンナム)・首都圏など地域別に住民教育プログラムである‘都市大学’も開講している。 こちらでは住民自らが都市・地域の問題と懸案を分析し、都市計画を組むことができる教育がなされている。 2007年から全国9ヶ所の都市の村40ヶ所余りで住民400人余りが教育を受けた。
政府の手に導かれるよりは自ら村を作っていく自治団体が多くなっている。 京畿道(キョンギド)、水原市(スウォンシ)は華城など歴史・文化資源と伝統市場などの産業資源、自然資源などを添えて‘村ルネサンス’という村作りで注目を集めている。 市は条例を作り、市民団体と住民などは村作り推進委員会、支援センターなど57ヶ所を自ら作り、路地ごとに村作りの場を開いた。 水原地元劇団城はミュージカル‘村、村、村作り’まで作って、まちづくり過程の物語を表現している。 パク・ウォンスン ソウル市長が当選したことによりソウル型のまちづくりも関心を集めている。 パク市長は麻浦区(マポグ)、城山洞(ソンサンドン)ソンミ山の共同体を手本とすることでソウル型のまちづくりをすると約束した。
全国の村作りリーダー、住民、活動家、研究者、公務員など1000人が参加している‘村作り全国ネットワーク’は村作りの心臓の役割をしている。 彼らは月一回ずつ全国を回って村作り対話の集いを開き、村作り情報を交流している。
この団体のクォン・サンドン事務局長は「把握することさえ難しいほどに全国各地で村作りが行われている」として「停滞した村が振動し活気が起きているが成果を上げることに偏るあまり混乱に陥る所もある」と話した。
カン・ヒョンギ忠北大教授(行政学)は「村作りの核心は人なのに、政府と自治団体は人より施設、事業にばかり関心を持っており失敗が続出している」として「目標を設定し、意欲を呼び起こす人々をきちんと教育してこそ村もそれぞれの道で成長できる」と強調した。 オ・ユンジュ記者
原文: 訳J.S