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独島防御訓練、14~15日に非公開で実施

登録:2015-05-15 22:30 修正:2015-05-16 10:56
 昨年は訓練を公開し
 韓日関係さらなる“冷却”防ぐ意図か
2014年の独島防御訓練 //ハンギョレ新聞社

 韓国軍と海洋警察が今年上半期の独島(トクト、日本名・竹島)防御訓練を非公開で14~15日に実施したことが分かった。 昨年は訓練を公開し、独島防御の意志を強調したことと対照的だ。

 韓国政府関係者は15日、「昨日から今日まで独島防御訓練を実施した」と明らかにした。 訓練には海軍哨戒艦と韓国型駆逐艦、海洋警察警備艦など艦艇10隻余と対潜水艦リンス ヘリコプター、海上哨戒機(P-3C)、空軍戦闘機が参加した。 海軍特殊戦旅団(UDT/SEAL)所属の特戦チームと一部の海兵隊兵力も参加したが、気象悪化のせいで独島上陸訓練は実施できないと知らされた。

 今回の訓練は日本が教科書や外交青書に独島を自国の固有領土と記述し、朝鮮半島を含め全世界に自衛隊の作戦範囲を広げた米日防衛協力のための指針(ガイドライン)が改定された後の最初の訓練だ。 軍当局は独島守護意志を誇示する狙いで強力な訓練を行う方針だったが、実際には訓練の事実さえも公式に知らせなかった。 当初、今月下旬に開かれる計画と知らされた訓練時期も発表せずに操り上げた。

 6月に韓日修交50周年を控えて、“危機”と診断される韓日関係のこれ以上の冷却を防ぐ意図から、日本の反発を呼び起こしかねない独島防御訓練を非公開にしたのではないかと観測されている。 日本は昨年、独島防御訓練が公開されると、日本政府の菅義偉官房長官が「きわめて遺憾」と明らかにするなど、強く反発した。 独島防御訓練は毎年2回、独島近海で実施されており、独島に接近する非軍事勢力の探索、阻止、退去が目標だ。

ソン・ウォンジェ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/691424.html 韓国語原文入力:2015-05-15 17:28
訳J.S(852字)

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