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韓国政府、女性平和運動家たちの「DMZ徒歩縦断」許可

登録:2015-05-15 21:23 修正:2015-05-16 07:00
 政府「京義線陸路利用」勧告
 主催側「板門店通過する」
朝鮮半島女性平和行進の名誉共同委員長となる女性活動家のグロリア・スタイナム氏が3月11日、米国の国連本部で記者会見している。彼女は世界女性平和運動家が5月24日に非武装地帯(DMZ)を徒歩で越え朝鮮半島の統一を祈ると明らかにした=ニューヨーク/AP聯合ニュース

 韓国政府が世界の女性平和運動家たちの非武装地帯(DMZ)徒歩縦断計画を許可した。政府は、京義線陸路を通じて北朝鮮から韓国に渡ることを勧告したが、主催者側は既存の計画通り板門店(パンムンジョム)を通過するという立場を明らかにした。

 統一部は15日、「非武装地帯を歩く女性たち(ウィメン・クロス・DMZ)参加者の非武装地帯の通過を許可する」と発表した。ただし、韓国への入国経路と関連しては、検疫などの出入りに必要な手続きと、過去の前例を挙げ、「京義線道路を利用することを団体側に勧告する」方針を明らかにした。統一部当局者は「板門店は停戦体制を管理するための地域であり、出入国通路としては不適切である」とし「(京義線南北出入事務所を通じて)南北間の通行手続きが合意された京義線陸路を利用する方が適切である」と述べた。

 世界的な女性活動家グロリア・スタイネム氏が主導するウィメン・クロス・DMZ側は、板門店を通過するという当初の立場を固守している。キム・バナ国際女性平和行進共同委員長はこの日、ハンギョレとの通話で「不法入国を理由に逮捕されることがなければ、私たちは板門店を通って(韓国側に)渡る計画だ」と話した。彼女たちは「南北統一と朝鮮半島の平和」というイベントの目的に照らして、1953年の停戦協定以降、朝鮮半島分断の象徴とされてきた板門店を歩いて通過する方が、より意義深いと判断している。

 政府は、参加者たちが「板門店通過」を強行しても、「不法入国」などの疑いで逮捕しない方針であることが分かった。政府関係者は、「参加者が板門店を越えて韓国側に渡って来ても、出入国手続きは京義線の南北出入事務所を通じて行うように措置する」と述べた。

キム・ウェヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-15 19:53

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/691453.html  訳H.J

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