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5年ぶり“雪解け”…地方自治体が南北交流に乗り出す

登録:2015-05-05 22:27 修正:2015-05-06 08:22
京畿道境界地域でマラリア防疫を推進
イ・チャンボク6・15共同宣言実践南側委員会常任代表議長(右)とキム・ワンス6・15共同宣言実践北側委員会委員長とが5日、中国瀋陽のあるホテルで「光復(解放)70周年、6・15共同宣言発表15周年民族共同行事」議論のために会っている。準備委は来月14~16日にソウルに北側要人を招請し「6・15 15周年共同行事」を開催する計画だ=瀋陽/聯合ニュース

 光復(解放)70周年をむかえ、韓国政府が北朝鮮との社会・文化交流と人道的支援事業を許容したことに伴い、各地方自治体が天安(チョナン)艦事態の後続対策である「5・24措置」により中断されていた各種の対北朝鮮交流・支援事業の再開に乗り出している。

 5日、各地方自治体の説明を総合すると、2010年の5・24措置以前に対北朝鮮交流事業を活発に繰り広げてきた京畿道と仁川市をはじめ、全国の地方自治体は多様な形態の南北交流協力事業を準備中だ。

 京畿道は仁川市と江原道と共同で、境界地域マラリア南北防疫を初の南北交流事業として推進している。 韓国内マラリア患者の相当数が休戦ラインの北側から南下してきたマラリア媒介蚊によって感染しているため、幼虫駆除剤、蚊取線香など蚊を退治する物資を北朝鮮に支援する事業だ。 2008年に京畿道が始めたこの事業は2011年に中断された。

 京畿道はこれと共に開城(ケソン)韓国式家屋の保存事業と開豊(ケプン)養苗場の造成も急遽推進する方針だ。 京畿道は昨年、漣川(ヨンチョン)で開かれた「国際U-15サッカー大会」を契機に、平壌と京畿道を往来する南北幼少年サッカー大会の定例化を推進中だ。 ファン・ヨンソン京畿道南北交流協力チーム長は「マラリア・山林病虫害の防疫と民族文化遺産保存など、南北間互恵的事業を通じて交流協力の道を開こうと思う」と話した。

 仁川市は仁川アジア競技大会1周年を迎え、9月に平壌で市民球団である仁川ユナイテッドと平壌4・25サッカーチームの親善競技を推進する。両チームは中国では何度も親善競技をしてきたが、南北で競技をおこなうことはできなかった。

 ソウル・平壌サッカー(ソ平戦)やソウル市交響楽団の平壌公演開催の意志を繰り返し明らかにしたソウル市の関係者は、「統一部と実務的に議論した後に訪北申請などを検討する」と話した。

 この他に光州(クァンジュ)市は7月、光州夏季ユニバーシアードの時に北朝鮮応援団の派遣と白頭山(ペクトゥサン)での聖火点火と板門店(パンムンジョム)リレーを推進している。 北朝鮮は光州ユニバーシアードに選手75人と役員33人を派遣する。 また、慶尚北道は10月2~11日に聞慶(ムンギョン)で開かれる世界軍人体育大会に北朝鮮が参加するよう今月末北朝鮮を訪問する金大中(キム・デジュン)元大統領の夫人イ・ヒホ氏側に要請する計画だ。 済州島は韓国政府が指定した“世界平和の島”10周年を迎えて北朝鮮ミカン贈り運動と南北相互観光などを推進している。

パク・ギョンマン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/689938.html 韓国語原文入力:2015-05-05 20:11
訳J.S(1409字)

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