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自殺した前会長のリストから大統領選挙資金に疑惑拡散…検察が捜査着手

登録:2015-04-12 22:27 修正:2015-04-21 12:51
「ソン・ワンジョン リスト」で特別捜査チームを構成
故ソン・ワンジョン京南企業会長が自殺する前日の8日、ソウル中区明洞の全国銀行連合会会館で検察捜査について記者会見を開き不当さを訴え涙を流している イ・ジョンヨン先任記者//ハンギョレ新聞社

 検察がいわゆる「ソン・ワンジョンリスト」として知られたソン・ワンジョン前京南企業会長の政界への資金提供疑惑で特別捜査チームを構成し捜査に入った。

 ユン・ガプクン最高検察庁反腐敗部長は12日、「ムン・ムイル大田(テジョン)地検長をチーム長にして、検事約10人が投入された特別捜査チームを構成し、ソン・ワンジョン前京南企業会長関連疑惑に関して徹底して公正に捜査する方針」と明らかにした。 キム・ジンテ検察総長の指示でこの日午後に招集された最高検察庁緊急幹部会の直後に発表された。 検察高官は「特別捜査チームは特任検事のように運営される。捜査状況を逐一最高検察庁に報告し指示を受けるのではなく、最大限独立的に捜査するようにする」と話した。

 特別捜査チームは13日から活動する。 捜査チーム長はムン地検長が務め、前任の最高検察庁スポークスマンだったク・ボンソン大邱(テグ)地検西部支庁長が副チーム長を務める。 この間検察の司正捜査に投入されなかったキム・ソクウ ソウル中央地検特捜3部長と検事たちが含まれる予定だ。

 特別捜査チームはキム・ギチュン、ホ・テヨル前元職大統領府秘書室長、ユ・ジョンボク仁川市長、ホン・ムンジョン セヌリ党議員、ホン・ジュンピョ慶尚南道知事など親朴系の中心人物に10万ドル~7億ウォンを与えたという内容の同リストの真偽の確認を急ぐことになる。 特別捜査チームの構成理由について最高検察庁関係者は「ソン・ワンジョン会長関連疑惑が継続提起され続けている状況を整理するべきではないかとの議論があり決めた」と説明した。

 これに先立ってキム総長はこの日午前9時30分頃、緊急幹部会の招集を決めた。 午後2時からキム・スナム最高検察庁次長の主宰で幹部8人が参加して2時間余りリストの問題を議論した。 会議結果の報告を受けたキム総長が特別捜査チームの構成を最終決定した。

 当初ソン前会長の服から金品提供対象者名が書かれたメモが出てきた時には、キム総長は「メモの作成経緯など確認できる部分を確認し、関連法理も徹底的に検討させる」と原則的な水準の指示をした。 だが、週末に新たな疑惑が一層深まり特別捜査チームの構成を決めたものと見られる。

 ソン前会長は9日、自ら命を絶つ前に京郷新聞との電話インタビューでキム・ギチュン、ホ・テヨル前職と元職の大統領府秘書室長にそれぞれ10万ドルと現金7億ウォンを与えたと暴露した。 2012年の大統領選挙当時には、ホン・ムンジョン議員(当時セヌリ党中央選対委組織総括本部長)に選挙資金2億ウォンを渡し、2011年にはハンナラ党代表競選に出馬したホン・ジュンピョ慶尚南道知事には側近を通じて1億ウォンを渡したと明らかにした。 検察はこの日、ソン前会長が命を絶つ直前に京郷新聞記者と通話した内容が録音されたファイル原本を提出してほしいと京郷新聞に要請した。

イ・ギョンミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/686500.html 韓国語原文入力:2015-04-12 19:57
訳J.S(1428字)

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