「全国を巡回し、我々を良民虐殺者に仕立て上げようとしている」
「おそらく××が我々が集会をすることを知って他所に移したようだ」
ベトナム戦争当時、韓国軍による民間人虐殺被害者が参加する写真展レセプション行事を力で阻止すると公言した「大韓民国枯葉剤戦友会」会員約300人が7日午後、ソウル堅志(キョンジ)洞の曹渓寺(チョゲサ)前で集会を開き、拡声器で暴力的発言を浴びせた。
同会会員らは「ベトナム参戦枯葉剤患者を侮辱し、ベトコンを良民虐殺被害者に変身させようと言うのか」 「行動する良心? 行動する従北!」などの横断幕を周辺にかけて「猛虎は行く」「ベトナムからで帰ってきたキム上士」などの軍歌を流した。 枯葉剤戦友会の会員らは「孫がベトナム戦の英雄と思っていたおじいさんが、良民を虐殺して来たのだという話を聞いたらどう思うだろうか」と声を荒げた。 一部の会員らは現場に出動した警察官と衝突直前の状態になった。
これに先立って平和博物館は7日夜、ベトナム戦争民間人虐殺被害者2人を招請し、曹渓宗内の国際会議場でベトナム戦争を扱った写真展レセプションを開催する予定だった。 だが、参戦軍人団体の反発を意識した曹渓宗側の貸館取消でこの日の行事は開かれなかった。 ソク・ミファ平和博物館事務局長は「韓国軍のベトナム民間人虐殺問題が公論化されて15年以上足踏みしているために、こうしたことが起きても驚きはしない」としつつも「非常に残念だ」と話した。