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脱北青年たちの心に響いた盧武鉉元大統領のチャレンジ精神

登録:2015-03-28 01:33 修正:2015-03-29 07:58
墓地参拝した脱北青年たちの感想
「南北関係の和解に向けた努力に共感」
慶南金海市烽下村にある盧武鉉元大統領の臨時追慕館。21日、この追慕館を訪れたウィズユーの会員たちは盧元大統領が脱北者と似ている点が多いと言っていた。//ハンギョレ新聞社

 「盧武鉉(ノ・ムヒョン)と脱北者は共通点が多い」

 盧武鉉元大統領の墓地参拝後、烽下(ポンハ)村にある追慕館などを見学した後、ウィズユーの会員たちが述べた感想だ。彼らはまた、盧元大統領を間近で支えたキム・ギョンス新政治民主連合慶南道党委員長と1時間ほど懇談会をしたことで、盧元大統領に対する理解が深まったと口をそろえた。

 会員たちは、特に盧元大統領が田舎出身の商業高校卒という「何も持っていない状況で大統領になった」そのチャレンジ精神が心に響くと話した。現在大学を卒業して就職を準備しているという会員は、「来てみると、本当に『鳶が鷹を生んだ』という言葉が実感できる」とし「私たちも何も持たず北から来たが、それでもやればできるという自信を与えてもらった」と話した。この会員は、続いて「一度競争で失敗しても、また生きていける社会を目指した盧元大統領の精神は、今のように若者の失業率が高い状況ではより一層心に響く」と強調した。

 昨年ウィズユー代表として「独島合唱」を率いていた会社員パク・ヨンチョル氏は、「盧武鉉元大統領の南北関係和解への努力に大きく共感する」と述べた。パク前代表は、「統一されない限り、北へ帰れない私たちにとっては、南北関係の改善に対する期待感が誰よりも大きい」と付け加えた。

 カン・ウォンチョル ウィズユー初代会長は「盧武鉉元大統領が2004年7月、ベトナムで400人の脱北者を一度に入国させるなど、歴代大統領の中で在任期間に最も多くの脱北者の入国を許可したという事実が、脱北者にはあまり知られていないようだ」と話した。

 この日の懇談会では、新政治民主連合があまりにも脱北者問題に関心がないのではないかという批判も出てきた。ウィズユーのK代表は「セヌリ党は脱北者の理念偏向を助長して利用するような政策を展開している。それでも脱北者の比例代表議員を置いているだけで、脱北者のために大きなことをしているような錯覚を与える」とし「新政治民主連合も脱北者の社会に多様性が存在するという事実を認識し、脱北者たちに積極的な関心を持ってほしい」と強調した。

キム・ボグン ハンギョレ平和研究所長(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.03.23 20:03

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/683568.html  訳H.J

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