マーティン・デンプシー米国統合参謀本部議長が26日、ソウルを訪れる。また、来月初めには、アシュトン・カーター新任米国防長官が訪韓する予定だ。米国の国防関連最高位の責任者たちが相次いで韓国を訪問することで、高高度防衛ミサイル(THAAD)の朝鮮半島配備問題が再び注目を集めている。
デンプシー議長は24日、最初の歴訪地である日本に向かう専用機の中で記者と会い、韓米日3国間のミサイル防衛(MD)の相互運用性などを強調し、今回の歴訪中にミサイル防衛システムの迎撃手段の一つであるTHAAD問題も議論される可能性があることを示唆した。デンプシー議長はこの日、「アジア太平洋域内における統合されたミサイル防衛の傘の構築に向けて進展がみられる」と話したと、米国防総省が明らかにした。また、デンプシー議長は「韓国と日本は、私たち(米国)の(MDシステム間の)相互運用性を高めるために、それぞれ自分たちの立場から(MDシステム)購入についていくつかの約束をした」と評価した。これと関連し、ワシントンの軍消息筋は「現在の最終的な契約の段階にあるパトリオット(PAC)-3ミサイルのことを言っていると思われる」とし「韓国がPAC-3ミサイルを購入すると、在韓米軍に配置された既存のPAC-3ミサイルと連動する問題を指しているようだ」と解釈した。
デンプシー議長は、訪韓の際の議題と関連して「戦時作戦統制権の転換、統合MD構築、軍事演習、北朝鮮による挑発への対応オプションについて、既存の議論に基づいて協議が行われるだろう」と述べた。韓国合同参謀本部は、これに関連し報道資料を出して「THAAD問題は、公式議題に入っていない」と明らかにした。しかし、米合同参謀のデビッド・スティルウェル アジア担当副局長は20日、「デンプシー議長の韓日訪問でTHAADと中国との協力など、さまざまな事案がすべて重要に議論されるだろう」と明らかにした。
カーター新任米国防長官も来月初めの訪韓に先立つ25日、ハン・ミング国防長官と電話で韓米同盟の発展方向などについて意見を交換したと国防部が明らかにした。カーター長官は先月4日、上院承認聴聞会で、北朝鮮のミサイルの脅威をあげてミサイル防衛システムを強化すると述べるなど、MD支持者として知られ、在韓米軍のTHAAD配備問題が来月初めの訪韓期間に協議される可能性が高いとい予想される。
一方、セシル・ヘイニー米戦略司令官は24日、米国防省のブリーフィングでTHAADの朝鮮半島配備に関する質問が出ると、「韓国が何を必要とするかは、韓国が決定しなければならないと思う」と述べた。
韓国語原文入力: 2015.03.25 20:07