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国際水泳連盟、パク・テファン選手に18カ月の資格停止処分

登録:2015-03-24 21:21 修正:2015-03-25 06:25
 ドーピング懲戒最悪の事態免れたが<br> 規定変わらない限り五輪出場不可能
 関係者「名誉回復の機会与えてほしい」
パク・テファン選手が昨年9月23日に文鶴パク・テファンプールで開かれた仁川アジア競技大会自由型400メートル決勝で3位に終わり悔しがっている。 仁川/キム・ソングァン記者 //ハンギョレ新聞社

 ドーピング懲戒によって最高スターの座から降ろされたパク・テファン選手(26)は、韓国のスポーツ界に深い傷を残すものと見られる。

 23日(現地時間)、国際水泳連盟ドーピング委員会は、パク・テファン選手にドーピングの責任を問い、1年6カ月の資格停止処分を下した。懲戒は、尿試料採取日である昨年9月3日から遡及適用され、来年3月2日に終わる。来年8月に開催される2016リオ五輪に挑戦できる道は開かれた。アジア水泳界におけるパク・テファンの位置と、最高のドーピング専門弁護士を動員した積極的な釈明、大韓民国検察による故意なしの確認などがドーピング聴聞会委員の判断に作用したものと見られる。 2019年光州(クンジュ)世界水泳大会の誘致など、世界連盟との密接な関係も影響を与えたようだ。ドーピングが問題になっても弁護士を雇う金もなく、協会の支援を受けられず、重懲戒を受ける他の選手たちに比べると、確かに特別扱いされたといえる。

 国民的なスターからドーピング選手に墜落したパク・テファン選手が、元の純粋なイメージを回復するためには、多大な努力が必要になると思われる。パク・テファン選手を発掘して育てたノ・ミンサン監督は「処罰は、国際水泳連盟の懲戒で終わった。これまで苦しんでいた選手が五輪出場を希望するなら、名誉回復の機会を与えてほしい」とした。大韓水泳連盟のチョン・ブグァン副会長も「パク・テファンが不屈の意志で再起することを願っている」と語った。

 世界的なスターにとっても自己管理を怠った後遺症は大きい。国際大会の受賞記録として残る仁川アジア大会のメダル項目はすべて失格で処理された。ドーピング選手は3年間国家代表になれないという大韓体育会代表選抜規定(5条6項)も難題だ。ただし、2011年のスポーツ仲裁裁判所(CAS)は、国際オリンピック委員会(IOC)がドーピングで6カ月以上の懲戒を受けた選手を次の五輪に出場できないようにした規定を、二重処罰と判断したことがある。

 しかし、原則は守らなければならないという声もある。昨年背泳ぎ韓国代表キム・ジヒョン選手は、医師に処方してもらった風邪薬を服用したが、ドーピングテストでクレンブテロール成分が検出され、韓国ドーピング防止委員会(KADA)から資格停止2年の懲戒を受けた。医師が直接聴聞会に出席して自分の間違いを認めたが、受け入れてもらえなかった。これ以上選手生活を続けられないと判断したキム・ジヒョン選手は、今月入隊した。大韓体育会側は、規定の改正と関連して慎重な立場を示している。ある関係者は「国家代表派遣審議を務める競技力向上委員会が4月中に発足したら、(その場で)議論されると思う」と語った。

キム・チャングム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015.03.24 19:06

https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/683730.html  訳H.J

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