本文に移動

朴大統領批判ビラで出頭要請の旅行家が警察に「ドッグフード」送りつける

登録:2015-03-06 00:13 修正:2015-03-06 06:37
出頭要請を受け警察にドッグフード送り付け「一生懸命尻尾を振ってください」
 立て札持って撮影した写真がインターネットに掲載...警察はドッグフードを反送
2日、全羅北道群山小龍洞郵便局の入り口で旅行家パク・ソンス氏(41)がドッグフードを大邱寿城警察署に送る前に、写真と立札を持ってパフォーマンスをしている。写真パク・ソンス氏提供//ハンギョレ新聞社

 警察が朴槿恵(パク・クネ)大統領を批判するビラの作成者に出頭要請を送ると、出頭の代わりに「ドッグフード」が配達される事態が起きた。

 3日大邱(テグ)寿城(スソン)警察署にパク・ソンス氏(41)が送ったドッグフード1袋が届いた。不思議に思ったある警察官がパク氏に電話をかけ「これは誰にあげればいいのですか?」と尋ねると、パク氏は「召し上がりたい方はどうぞ」と答えた。警察はこの日、ドッグフードをパク氏に送り返した。

 ハンギョレの取材の結果、パク氏は『ドゥングリの遊浪闘争記』という本を書いた旅行家であることが確認された。

 これに先立ちパク氏は、2日、全羅北道群山(クンサン)小龍(ソリョン)洞郵便局で大邱寿城警察署にドッグフードを送った。彼はドッグフードを送る前に、郵便局の入り口でドッグフードと一緒に「ビラが本に見える警察はドッグフード一袋召し上がって朴槿恵に一生懸命尻尾を振ってください」と書かれた立札を持って取った写真をインターネットに載せた。警察から送り返されたドッグフードは5日、パク氏に戻ってきた。

旅行家パク・ソンス氏(41)が5日、全羅北道群山の自宅の前で大邱寿城警察署が送り返したドッグフードを持って苦悩するパフォーマンスをしている。写真パク・ソンス氏提供//ハンギョレ新聞社

 

 大邱寿城警察署は先月16日午後2時45分頃、大邱市寿城区セヌリ党大邱市党と慶北道党事務所の入り口でピョン・ホンチョル氏(46)が朴槿恵大統領を批判する内容のビラ約20枚をばら撒いてから回収していった事件を捜査してきた。その後、このビラを作成した人が全羅北道群山に住むパク氏であることをとつきとめ、出版物による名誉毀損容疑があると先月27日、出頭要請書を送った。ビラをばら撒いたピョン氏にも先月17日出席要求書を送った。ピョン氏とパク氏は、フェイスブックなどを通じて知り合った。

 パク氏は、警察に出席する代わりにドッグフードを送り付けたことについて「最高裁判例は7枚以下の印刷物の場合、出版物として認めていないのに、警察が常識の線を越えて無理な捜査をしているので、これを風刺する一種のパフォーマンスをしたのである。民主主義社会で市民が大統領を批判することに対し、警察が市民を呼びつけるのは大統領の顔色に窺ってばかりいる警察の姿をそのまま表している」と話した。

大邱/キム・イルウ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015.03.05 17:06

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/680963.html  訳H.J

関連記事