本文に移動

市民団体の慰安婦「平和の少女像」建立を蔚山市が受け入れ

登録:2015-02-27 21:23 修正:2015-02-28 08:25
蔚山大公園東門に設置へ
平和の少女像建設のための蔚山市民運動本部会員たちが先月28日午後、蔚山市南区のロッテホテル前歩道で少女像建設のための署名運動と募金キャンペーンを行っている。 //ハンギョレ新聞社

 蔚山(ウルサン)の市民団体が推進する“平和の少女像”建立に否定的だった蔚山市が、突然態度を変えて推進団体の要請を受け入れることにした。 蔚山市はこの間、平和の少女像建立に対して当初は「外交問題」「政府政策混乱」を理由に否定的な態度を示していたが、推進団体が3月1日に蔚山大公園東門前で除幕式を強行する意向を明らかにすると、大公園ではなく他の場所を薦めるなど市民団体との軋轢が生じていた。

 蔚山市は27日、キム・ギヒョン市長の特別指示により最近市民団体と物議をかもしている平和の少女像を蔚山大公園東門に設置するよう支援することにして、推進団体と適正な位置選定のための協議に乗り出したと明らかにした。 蔚山市関係者は「26日午後、キム市長が平和の少女像建設参加団体である金属労組現代自動車支部のイ・ギョンフン支部長の要請により面談した後に、正しい歴史認識と慰安婦被害者の名誉回復のためという建設趣旨に共感しこのように指示した」と説明した。

 蔚山市はこの間、平和の少女像建立には否定的な態度を示し、先月から数回続いた推進団体の市長面談要請さえ受け入れなかった。そのためにこのような態度変化は意外と受け止められている。 これに対して蔚山市は「キム市長が蔚山経済再生のために東奔西走している日程の中で、個別に扱えなかった懸案事項に対して実務部署長の責任で関連機関・団体との疎通に最善を尽くせと強調した」と説明した。

平和の少女像//ハンギョレ新聞社

 蔚山市の態度変化により3月1日、蔚山市と推進団体間の摩擦や衝突まで憂慮された平和の少女像除幕式は順調に進行できる運びとなった。 平和の少女像建設蔚山市民運動本部は3月1日、蔚山南区三山(サムサン)洞の市中心部から新亭(シンジョン)洞の蔚山大公園東門まで96周年3・1万歳運動記念行進と蔚山平和の少女像除幕式を開く予定だ。

 今年初めから始まった平和の少女像建設募金には、約6万人の市民や労働者が参加して現在目標金額(5000万ウォン)に迫っており、平和の少女像の製作もほとんど終えられたと伝えられた。

 市民運動本部は「平和の少女像建設を通じて、日本軍慰安婦被害者の名誉と人権を回復し、二度と苦痛な歴史が繰り返されないよう確約の場を作る。これとあわせて日本の公式的謝罪と賠償を要求する活動も繰り広げる」と明らかにした。

蔚山/シン・ドンミョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/680059.html 韓国語原文入力:2015/02/27 14:17
訳J.S(1126字)

関連記事