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慰安婦「平和の少女像」建立の動き韓国全土に広がる

登録:2015-01-12 23:17 修正:2015-01-14 16:44
慰安婦被害に光を当て平和祈願の意味込める
世宗15日推進委員会...昌原もうすぐ建立
大田募金中...蔚山・光州・富川も推進
日本軍慰安婦被害者ハルモニを忘れないためにソウル鍾路区中学洞の駐韓日本大使館前に作った少女像。 市民は季節ごとに服を着替えさせ、花束を抱かせたり雨が降れば傘をさすなど少女像に格別の愛情を注いでいる。 キム・ギョンホ、シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

 光復70周年を迎え日本植民地時代の慰安婦被害の実態を広く知らせ、平和を願う意味を込めた「平和の少女像」(写真)の建立が相次いでいる。平和の少女像は、2011年12月14日、慰安婦問題の解決を求める1000回目の水曜集会が開かれた時、ソウル鍾路(チョン)区 中学(チュンハク)洞の駐韓日本大使館の向かい側に初めて建てられた。

 世宗(セジョン)参与自治市民連帯をはじめとする世宗特別自治市の市民社会団体20団体は、2日、日本の再武装と軍国主義復活への反対及び朝鮮半島の平和と統一を念願する<世宗平和の少女像建立市民推進委員会>を組織すると発表した。これらの団体は推進委員会の準備会を設け15日午後7時鳥致院(チョチウォン)邑のある人文学カフェで準備委員会を発足する。この日の会議にはユン・ミヒャン韓国挺身隊問題対策協議会常任代表も招かれ講演会を開く。

 これらの団体は、昨年年末から銅像建立に参加する団体を集め、市民に向けての広報活動を行ってきた。 3月には推進委員会の結成総会を開き、「日本軍慰安婦問題の解決と朝鮮半島の平和と統一念願文化祭」も開催する予定だ。 2000人以上の市民を集めて募金活動を行った後、市との協議を経て、今年の光復節に銅像除幕式を開く計画だ。

平和の少女像」の建立現況。//ハンギョレ新聞社

 世宗市だけでなく他の地域でも平和の少女像の建立を目指す動きが続いている。大田(テジョン)では昨年8月、市民社会団体40団体が参加して推進委員会を結成し、これまでに3000万ウォン(約330万円)の募金を集めた。大田市も5000万ウォン(約550万円)を支援し、三・一1節に向けて銅像除幕式を開くため適切な場所を協議している。慶尚南道昌原(チャンウォン)でも市民を対象とした募金活動を終え、これから建立場所を決める段階に入った。このほか、蔚山(ウルサン)、光州(クァンジュ)、京畿道富川(ブチョン)でも銅像建立が進められている。これに先立ち昨年末までに平和の少女像が建てられた地域はソウルと京畿道高陽(コヤン)、水原(スウォン)、華城(ファソン)、城南(ソンナム)、慶南巨済(コジェ)など計6カ所である。

 キム・スヒョン世宗参与自治市民連帯事務局長は、「募金に参加した市民の名前を薄石に刻み歴史に残し、一過性のイベントにならないように募金の一部を使い、世宗市平和センター(仮称)の設置などに発展させる案も考えている」と述べた。

チョン・ジンシク記者、写真提供ニューシス(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015/01/12 20:21

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/673276.html 訳H.J

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